漢字読み講座

「疼く」「凌ぐ」「蒙る」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「疼く」「凌ぐ」「蒙る」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「疼く」

「疼く」の読み方をご存じでしょうか?

「冬」に病ダレが付いていますが「とうく」と読むのはもちろん間違いですよ。

病ダレが付いているので、体調が良くないということはわかりますが…

さて、あなたには読むことができますか?

「疼く」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇く」の3文字です。
  2. ズキズキと脈打つように痛むこと
  3. 寒くなると古傷が疼く

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「疼く」の読み方!正解は!?

正解は「うずく」です!

「疼く」は、見るからに痛そうな印象を受ける漢字だと思いませんか?

「疼」という字には「うずく」「いたむ」という意味があり、「疼む」と書いて「いたむ」と読むこともできます。

「うずく」はヒントで示したような身体的な痛みの他に、心の痛みを表現する場合もあります。

「ひどい言葉で傷つけられて心が疼く」といったような使い方ですね。

また「疼痛(とうつう)」という言葉は、痛いという意味の漢字を重ねることで、かなりの激痛を表しています。

2問目はこの漢字!「凌ぐ」

「凌ぐ」の読み方をご存じでしょうか?

「綾(あや)」という字に似ていますが、「あやぐ」と読んでしまうと恥ずかしいかも…

普段の生活でよく耳にする言葉なのですが、なかなかの難読ですね。

さて、あなたには読むことができますか?

「凌ぐ」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇ぐ」の3文字です。
  2. 能力が他の人よりも勝っていること
  3. 彼を凌ぐ人材は今後現れないだろう

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「凌ぐ」の読み方!正解は!?

正解は「しのぐ」です!

意味としては、以下の2つがあります。

  • 他の人や物よりも優れている
    「今年の売り上げは前年を大きく凌いでいる」
    「彼を凌ぐものは居ない」
  • 困難を乗り越える、耐え抜く
    「空腹を耐え凌いでここまでたどり着いた」
    「暑さが和らいで凌ぎやすくなった」
    「雨風さえ凌げれば贅沢は言いません」

凌ぐの類義語としては、勝る、秀でる、優れる、上を行く、超える、凌駕する、など、かなりの言葉があります。

しかし「凌ぐ」という言葉には「乗り越える」「耐え抜く」といった意味もあるため、努力してきたような含みを感じるのが、他の言葉とは異なる点でしょう。

最後はこの漢字!「蒙る」

「蒙る」の読み方をご存じでしょうか?

「啓蒙(けいもう)」などの言葉がありますが「もうる」と読むのは間違いです。

今回の正解は、音読みではなく訓読みになりますよ。

さて、あなたには正しく読むことができますか?

「蒙る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇る」の4文字です。
  2. 被害や恩恵を受けること。
  3. その試合では、初回から大きな打撃を蒙った。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「蒙る」の読み方!正解は?

正解は「こうむる」です!

よく聞く言葉ですが、漢字で書くと読みにくいですね。

一般には「被(こうむ)る」と表記することの方が多いかも知れません。

意味は、被害や恩恵を受けたり、何かの許可をもらうことです。

以下は使い方の例になります。

  • 先生からは多大な恩恵を蒙りました。
  • 格別のお引き立てを蒙り、ありがとうございます。
  • あなたのミスが原因で大きな損害を蒙った。
  • その役はごめん蒙りたいです。

ただし「被る」と書く場合は「かぶる」と読むこともできます。

「かぶる」と読む場合は、帽子などをかぶったり、何かが重複したりするという意味なので、注意しましょう。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!