今日の難解漢字は、
「薬缶」
「漫ろ」
「朝餉」
「各戸」
「阿漕」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「薬缶」です!
薬が入った缶と書いて何と読む?
なにか医療用語のような気もしてきますね。
さぁ、何と読むのでしょうか?
「薬缶」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」3文字。
ヒント② キッチン道具の一つです。
ヒント② お湯を沸かすもの。英語では「ケトル」です。
もうお分かりですね!
「薬缶」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「やかん」です!
え!?「やかん」って漢字で書くの?と思われた方も多いと思います。
もともとは中国で使われていた注ぎ口のある加熱用の道具だったそうですが、日本でも漢方薬を煮だしたり煎じたりするときに「薬わん」という道具が使われていて、読み方や使い方が似ていることから「やかん」となったそうです。
お湯を沸かす道具として使われたのは江戸時代前後とも言われていますが、「薬缶」で沸かしたお湯で作ったカップラーメンは、風邪に効きそうな感じがしてきましたね!
2つ目の漢字は「漫ろ」です!
「漫ろ」
この漢字、何と読むかわかりますか?
「散漫」や「漫画」などの熟語もあり、音読みの場合は「マン」と読みますが、
「漫ろ」と表記されている場合は訓読みする必要があります。
さて、「漫ろ」の訓読みは2種類ありますが、何と読むでしょうか?
わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。
「漫ろ」の読み方のヒントはコレ!
まずはヒントとして「漫ろ」の意味を紹介します。
- 【意味1】これといった理由もなしにそうなったり、そうしたりするさま。なんとなく。
- 【意味2】不本意なさま。意に満たないさま。
また、「気が漫ろだ」といった表現がされる言葉でもあります。
そろそろわかりましたか?
「漫ろ」の読み方!正解は…?
「漫ろ」の読み方、正解は……
「すずろ」もしくは「そぞろ」です!
耳馴染みのよい言葉なので、納得できた方も多いのではないでしょうか。
「漫ろ」の意味は?
「漫ろ」の意味は、実はたくさんあります。
- これといった理由もなしにそうなったり、そうしたりするさま。なんとなく。
- 心が落ち着かないさま。そわそわするさま。
- 不本意なさま。意に満たないさま。
- あるべき程度を超えているさま。むやみ。やたら。
- 興趣のないさま。面白くないさま。
なお、「すずり」と「そぞろ」は同語源といわれており、
言葉の意味もほとんど同様です。
「漫ろ歩き」や「漫ろ歌」「漫ろ雨」などの言葉もあるため、
意味や読み方を覚えておくと箔が付きますよ。
まとめ
「漫ろ」は「すずろ」もしくは「そぞろ」と読み、
「これといった理由もなしにそうなったり、そうしたりするさま」
「不本意なさま」「心が落ち着かないさま」といった複数の意味を持つ漢字です。
「すずり」と「そぞろ」に明確な違いはほとんどありませんが、
2つの読み方と意味を押えておくと役に立つ機会があるかもしれません。
3つ目の漢字は「朝餉」です!
「朝餉」は何と読むかわかりますか?
「ちょうしょく」と読みたくなりますが、食編に「向」という漢字がくっついてますよね。
読めそうで読めないこの漢字…
さて、あなたには読めるでしょうか?
「朝餉」の読み方のヒントはこちら
- 有名なインスタントみそ汁
- 読み方の文字数は「〇〇〇」の3文字
- 朝食、朝ごはんといった意味です
1番のヒントだけでわかるかも…
「朝餉」の読み方!正解は!?
正解は「あさげ」です!
永谷園から出ているインスタントみそ汁に「あさげ」がありますね。
「朝餉」と漢字で書くと読みにくいので、ひらがなの商品名にしたのかも知れません。
同様に、昼食は「昼餉(ひるげ)」、夕食は「夕餉(ひるげ)」といいます。
これも、インスタントみそ汁の名称そのままです。
「餉」の食編が「飯」などに使われている食編ではなく、「餃子」などに使われる横棒の付いた食編になっているのが気になったので調べたところ、当用漢字に入っている漢字は食編が「食」に変更になったそうです。
朝餉の「餉」は当用漢字外なので、横棒のついた食編のまま変更されていないのですね。
食編として「餉」のような食編を持つ漢字には、「餃子」の餃や、「饅頭」の饅、「餞別」の餞などがあります。
ちょっと話がそれましたが、マメ知識として覚えておくといいかも知れませんね。
4つ目の漢字は「各戸」です!
「各戸」の読み方をご存知でしょうか?
各も戸も簡単な漢字なので、誰でも読めそうだけど…
間違えやすい難読漢字です。
ちなみに「かくと」と読むのは間違いですよ。
あなたには正しく読むことができますか?
「各戸」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 戸籍、戸数、門戸の読み方は?
- 意味は、それぞれの家のことです
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「各戸」の読み方!正解は…?
正解は「かっこ」または「かくこ」です!
この記事を読むまで「かくと」だと思っていた方も多いかも知れませんね。
「集会には各戸より1名ずつ参加してください」「各戸1部ずつ資料をお持ちください」などと使います。
ヒントに出した戸籍、戸数、門戸の戸の字はいずれも「こ」と読みますよ。
各戸は「かくこ」とも「かっこ」とも読めますが、「かくこ」では発音しにくいため、「かっこ」と読むことが多いようです。
このように、2つの音を続けて発音しにくい場合、後の音(カ・サ・タ・パ行)が「っ」に変化する現象を「促音化」と呼びます。
5つ目の漢字は「阿漕」です!
「阿漕」の読み方をご存じでしょうか?
「漕」は「そう」と読めるため「あそう」と読んでしまった方もいらっしゃるかも知れませんが、それは間違いです。
それほど難しい字ではないのに、読めそうで読めない難読漢字ですね。
さて、あなたには読むことができますか?
「阿漕」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です。
- 情け容赦のない人
- 阿漕な商売をするものではないよ
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「阿漕」の読み方の読み方!正解は!?
正解は「あこぎ」です!
日常生活の中であまり使わない言葉ですが、テレビドラマや小説では見聞きしたことがあるかも知れません。
意味はヒントにあるように、情け容赦のない人や欲深い人、あくどい人のことです。
たとえば「あこぎな商売人」「あこぎなマネをする」「あこぎな奴だ」といった言い方がありますね。
そもそもは、禁漁区であった三重県阿漕ヶ浦で何度も密猟をしていた漁師が捕まったという故事があることから、「しつこいひと」「図々しい人」のことを「あこぎ」と呼んだのが所以だと言われています。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!