漢字読み講座

【今日の難読漢字】「杮」「章魚」「甘藷」「昂る」「間怠っこしい」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「杮」

「章魚」

「甘藷」

「昂る」

「間怠っこしい」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「杮」です!

「杮」

パッと見た感じ、「カキ」だと思った人も多いはず!

しかしよく見ると何かが違うような・・合ってるような・・

 

さぁ、何と読むのでしょうか?

 

「杮」の読み方のヒントはコレ!

 

ヒント① 「〇〇〇」三文字。

ヒント➁ 木の削り屑という意味がある言葉。

 

意味は良く分からなくても、「杮落とし」という言葉、どこかで聞いたことはありませんか?

 

「杮」の読み方の正解は?

正解は、「こけら」です!

 

杮とは、材木を削った時に出る屑の事を言います。

 

工事の最後に屋根などの「杮」を払い落したことから、「こけら落とし」という言葉が出来たようです。

現在では、新しい劇場や舞台で行われる初めての公演のことを「こけら落とし公演」なんて呼んだりもしますよね!

 

<参考までに>

杮と柿の違いは?

 

右側の「なべぶたと巾」の部分に間があいているかどうか。

空いている方が「カキ」で、くっついている方が「こけら」です。

文字の大きさやフォントによっては、見間違えても仕方がないぐらい似てますね!

 

「こけら」は平仮名表記にされる事の方が多いですが、ぜひこの機会に「杮」、覚えてくださいね。

2つ目の漢字は「章魚」です!

お寿司屋さんで出てくる湯呑みには、よく魚の名前をあらわす漢字がたくさん書かれています。

今回はその中から「章魚」という漢字についての話題です。

この漢字、なんと読むか分かりますでしょうか?

「しょうぎょ」と読んでしまったあなたは、ぜひこの機会に学んでみてくださいね。

「章魚」の読み方のヒントは?

誰でも一度は必ず目にしたことがあると言ってもいいほど、広く親しまれている生き物です。

身体はとっても柔らかいのですが、食べると弾力があるのが特徴です。

漢字表記は章魚以外にも「蛸」というものがあります。

これだけのヒントがあれば、もうわかってしまったでしょうか?

正解は…

正解は…

たこ

でした!

名前に「魚」という漢字がついているのに、あまり魚っぽくはないですよね。

それもそのはず、章魚は軟体動物なのでイカや貝の仲間なんです。

少し紛らわしい漢字ですが、この機会にぜひ覚えてみてくださいね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

3つ目の漢字は「甘藷」です!

これはそのまま音読みにすると「かんしょ」です。

 

もちろんこれでも正解ですが、「かんしょ」と言われてぴんとくる人は少ないですよね。

「甘い」という字が入っていることから、口にする何かであることは予想できますが、野菜なのか植物なのか、もっと他の食べ物なのか・・・。

 

考えても何も浮かんでこない人は、ヒントを見て一緒に考えましょう!

 

「甘藷」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① そのまま焼くだけでも甘くて美味しいです。

ヒント➁ 「サ〇〇〇〇」の5文字です。

ヒント③ スイートポテトの材料といったらコレ!

 

「甘藷」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「サツマイモ」です!

 

和名は、そのまま「かんしょ」とも呼び、もともとは琉球王国(現在の沖縄県)から鹿児島に伝わった野菜とされています。

 

「サツマイモ」の特徴は、やっぱりその甘さ。

漢字に「甘い」が入っているのは伊達ではなく、焼いて良し、煮て良し、揚げて良し、料理のおかずにもデザートにも何にでも使える万能のお芋でね。

 

甘くて美味しいお芋なので、地域によって「紅あずま」「安納芋」「金時」など、たくさんの品種が生み出されています。

 

なんだか、シンプルに焼き芋が食べたくなってきました・・・。

4つ目の漢字は「昂る」です!

数ある難読漢字の中で、読み間違えナンバーワンとも言っても過言ではない「昴る」。

 

少し漢字が得意な人であれば、迷わず「すばる」と読んでしまったことでしょう!

 

え?ということは違うの?

そうなんです。今回の「昴る」は「すばる」ではありません!

 

確かに「昴」は「すばる」と読みますが、それは送り仮名がつかない「昴」の話。

 

それでは、「昴」とは読まない「昴る」は何と読む??

 

「昂る」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇る」の4文字です。

ヒント② 気持ちが「上がる」ことです。

ヒント③ 最初の文字は「た」です。

 

「昂る」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「たかぶる」です!

 

「昂る」とは、「気分が高揚したり、興奮したりすること」です。

 

シンプルに「高ぶる」と表記するのが一般的なので、「昴る」という字は初めて見た人もいるのではないでしょうか?

 

1文字だけの「昴」は、動詞である「すばる(統ばる)」に由来して「すばる」と読んだり、プレアデス星団のことを意味します。

 

高いところにある「昴」を見ると、気持ちが「昂り」ますね!

5つ目の漢字は「間怠っこしい」です!

難読漢字クイズです。

本日の漢字は「間怠っこしい」。

あなたは自信をもって読めますか?

念のため、正しいか確認しておきましょう!

「間怠っこしい」の読み方のヒントは?

1.類義語には、「じれったい」「もどかしい」「歯がゆい」などがあります。

2.『間怠っこしくても小説じみてていいじゃありませんの』ドストエフスキー「白夜」より引用

3.注目すべきは、2文字目と3文字目です!

正解は…

正解は「まだるっこしい」でした!

「まどろっこしい」と読んだ人が多いのではないでしょうか?

とあるアンケートによると、「まどろっこしい」を使う人のほうが多いそうです。

どちらも同じ意味ですが、「まどろっこしい」はひらがなで書きます。

つまり、「間怠っこしい」と漢字で書いた場合は「まだるっこしい」と読みます。

「間怠っこしい」の語源は?

「間怠っこしい(まだるっこしい)」の語源は、「間怠い(まだるい)」「間怠こい(まだるこい)」という言葉です。

手間取って遅い、動作や反応が鈍い、のろくさいなどの意味があります。

ちなみに、「まどろっこしい」の語源は「まどろい」。

「まどろい」の意味は、「間怠い」「間怠こい」です。

説明するのが、とても間怠っこしいです…。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!