今日の難解漢字は、
「虎落笛」
「白耳義」
「酢橘」
「九品仏」
「三鞭酒」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「虎落笛」です!
日常的に馴染みのあるシチュエーションでも、それを表す言葉は一般的ではないケースがあります。
「虎落笛」もその一つ。
聞き慣れない言葉ですが、きっと意味を知ったら「わかる!」となるはずですよ!
「虎落笛」読み方のヒントは?
「虎落笛」は、俳句の世界では季語としてよく知られているかもしれません。
ですが、俳句に親しくない人にとっては、おそらく初見の言葉ではないでしょうか?
「虎落笛」が指すのは、冬の季節。
冬の激しい風が柵や竹垣などを強く吹き付け、笛のような音を鳴らす様を表しています。
「とら」「おち」「ふえ」と読みたいところですが、
「〇〇〇ぶえ」と読みますよ。
「虎落笛」の読み方、正解は……
「虎落笛」の正解は……
「もがりぶえ」です!
「虎落」と書いて「もがり」と読むなんて意外ですよね。
「もがり」とは、竹を筋交いに組み合わせ、縄で縛った垣根のことを表します。
竹の垣根(虎落)が笛のように音を立てるから、「虎落笛」なのです。
ぜひ冬の日にこの音が聞こえたら、「虎落笛」という言葉を思い出してくださいね。
2つ目の漢字は「白耳義」です!
米国や英国など、ほとんどの国には漢字表記があります。
その中から今回ピックアップするのは、「白耳義」という漢字。
この国名、読むことができますか?
きっとわかれば「あー!」となっていただけるはずです。
「白耳義」の読み方のヒントは?
国名ということはもう既に明かしてしまったので、その国のことをヒントとしてご紹介します。
白耳義は九州よりも一回り小さいくらいの面積の国です。
ヨーロッパに位置し、国旗がドイツに似ていることで有名?です。
このヒントでわかりましたか?
正解は…
正解は…
ベルギー
でした!
チョコレートのイメージが強いという方も多いのではないでしょうか。
ぜひチョコレートを食べる際には白耳義のものかどうかチェックしてみてくださいね。
ちなみに、白耳義の公用語はドイツ語、フランス語、オランダ語だそうです。
小さな国なのに3ヶ国語も混在しているのは、ヨーロッパならではという感じがしますね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「酢橘」です!
漢字2文字でどちらも簡単に読める漢字なんですが、「酢と橘(たちばな)」ってあまりにも関係性がなくて逆に難しいですね・・・。
そもそも「橘」って、皆さんご存じでしょうか?
「橘」とは樹木の一つですが、簡単に言えば「ミカンの木」です。
でも、ミカンって少し酸味がある果物ですが、さらに「酢」をつけ加えたら酸っぱさしか残らないのでは・・・??
「酢橘」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは果物ですが、そのままでは食べません。
ヒント➁ イメージは、「緑色のミカン」です。
ヒント③ 「〇だ〇」の3文字です。
「酢橘」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「すだち」です!
「すだち」は、徳島県の果物で、いわゆる「カボス」とか「ユコウ」と同系統の柑橘系の果物ですね。
「橘」は、いわゆる「ミカンの木」となりますが、実はこの「すだち」からは食酢を作るのに使われていたことから、「酢+橘」という漢字になったそうです。
「すだち」は、酢に用いられるくらい酸味の強い果物であるので、そのまま食すことはほとんどなく、サンマなどの焼き魚や松茸にその果汁をかけるために使われます。
このように主役としては使われない「すだち」ですが、料理に「すだち」が添えられているかどうかで、その見た目も味も、天と地ほどに差を生んでしまうその存在感はさすがの一言ですよね!
4つ目の漢字は「九品仏」です!
「九品仏」という漢字、みるからに「仏様」に関係した言葉のような気がしますね。
阿修羅象のように「いくつも顔がある仏像」を想起させますが、1体の仏様ではなく「9つの仏様」のことを表しています。
ですが、今回の難読漢字は「仏様そのもの」の方ではありません。
地元の人以外はかなり難しいので、ヒントを見ながら正解に近づいていきましょう!
「九品仏」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の5文字です。
ヒント② 「品」を「ひん」とは読みません。
ヒント③ 最初の文字は「く」です。
「九品仏」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「くほんぶつ」です!
「九品仏」とは、東京都世田谷区奥沢にある東急電鉄大井町線の駅です。
駅名の由来は、「九つの阿弥陀如来象」がある「九品仏浄真寺(くほんぶつじょうしんじ)」からきています。
そこからちなんで、「九品仏」といえば駅名だけでなく奥沢の6丁目~7丁目付近の地名も表すようになりました。
ちなみに、この九つの仏様は、それぞれ上品上生(じょうぼん・じょうしょう)、上品中生、上品下生、中品上生、中品中生、中品下生、下品上生、下品中生、下品下生といった、極楽往生の九つの階層を表していて、これらをまとめて「九品」というそうです。
「九品仏」に行くときは、ぜひこの「九品仏」を見てみたいものですね!
5つ目の漢字は「三鞭酒」です!
本日の難読漢字クイズは…
「三鞭酒」です!
鞭(ムチ)が入っていますが、度数の高いお酒なのでしょうか。
3つのヒントで考えてみましょう。
「三鞭酒」の読み方のヒントは?
1.ひらがなにすると5文字の洋酒です。
2.色の名前には、「三鞭酒ゴールド」「三鞭酒ベージュ」などがあります。
3.お祝いの席で飲むイメージが強いです。
正解は…
正解は「シャンパン」です!
「三鞭酒(シャンパン)」は、フランスのシャンパーニュ地方で作られるスパークリングワイン。高級な「ドン・ペリニヨン」が有名ですね。
飲みやすいですが、アルコール度数は11%から12%と決して低くないので注意しましょう。
ちなみに「シャンペン」は「シャンパン」の英語読みです。
「三鞭酒」は「熟字訓」
「三鞭酒(シャンパン)」は「熟字訓」と呼ばれる当て字です。
例えば「夜露死苦(よろしく)」という当て字には意味がなく、音の響きだけで決められています。
「夜」は「よ」、「苦」は「く」のように、バラバラにしても読みは変わりません。
一方、「熟字訓」は全ての漢字がそろって意味を表す言葉になります。
したがって、「三鞭酒」の「三」を「シャ」、「鞭」を「ンパ」「ャン」のように分割して読むことはできません。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!