今回の難読漢字は「擬える」「和地関」「進捗」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「擬える」
「擬える」
この言葉、何と読むかわかりますか?
「擬」の音読みは「ぎ」です。
「擬音」「擬態」などの熟語に使われますが、
「擬える」と書く場合「ぎえる」とは読みません。
「擬える」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:「擬」の意味は、似る。似せる。真似る。
- ヒント2:「擬える」は5文字の言葉。
そろそろわかりましたか?
「擬える」の読み方!正解は…?
「擬える」の読み方、正解は……
「なぞらえる」です!
「擬える」の意味は、
「似ているものに引き比べて考える」「擬する」「真似る」などです。
また、「ほかのものを借りて表現すること」を表します。
たとえば国語の時間に習った擬音語は、
「動物の鳴き声や物音を人間の声でなぞらえたもの」です。
擬態語も同じで、「様子や身振りをそれらしくなぞらえたもの」です。
このように考えると、
「擬える」と書いて「なぞらえる」と読むのも納得ですよね。
「擬える」の同音異字は?
「擬える」には、同訓異字(訓読みが同じで意味が違うもの)が2つあります。
- 準える
- 准える
「準」「准」どちらも、「~える」という送り仮名で
「なぞらえる」と読みます。
せっかくですので、一緒に覚えてしまいましょう。
- 擬:本物と勘違いするほどよく似せること。
- 準:規準となる事柄に比べ合わせること。
- 准:平らにならすこと。そのものに次ぐこと。
ちなみに、漢字自体の意味には、上のような若干の違いがあります。
そのため、下記のような考え方で使い分けるのも面白いでしょう。
- 「真似てつくる」の意味なら「擬える」
- 「あるものをほかのものと比較し、それと見なすようにする」
の意味なら「準える」か「准える」
このような使い分けについては、
厳密に定められているわけではありません。
とはいえ、ブログを運用している人、趣味で私小説などを書く人は
意識して使い分けるようにすると楽しいかもしれませんね。
2問目はこの漢字!「和地関」
漢字圏の人の名前にも思えてくるこの漢字、それぞれの意味が統一していないので、発音上のものか意味による当て字ということは予想できます。
ただ、発音といっても「わちかん」ですので、あまりパッと思いつくものはありませんね・・・。
ヒントといえば、「最も小さいのに最も偉大」といったところでしょうか。
今回の漢字もかなり難しいですが、あなたは「和地関」読めますか?
「和地関」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは国家の名前です。
ヒント➁ カトリックといえばここ!
ヒント③ 場所はローマの中にあります。
「和地関」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「バチカン」です!
「バチカン」は、言わずと知れたローマ教皇によって統治されている、カトリックの総本山ですね!
場所はイタリアのローマ市内にあり、「国の中に他の国家が存在している」というすごく変わった場所にあります。
また、国家としての面積は世界最小の0.44平方キロメートル、人口もわずか800人ほどしかいない、多くの面で特徴がある国家ですね。
ちなみに、バチカンというと「ローマ法王」と「ローマ教皇」の2つが混在しているのをたまにみかけますが、日本では2019年11月に日本政府として正式に「ローマ教皇」に呼称を統一するようになりました。
とても綺麗で信仰心の厚い国、一度は海外旅行で訪れてみたいものですね!
最後はこの漢字!「進捗」
「進捗」
ビジネスメールでもよく見かけるこの言葉。
「進捗状況」「進捗いかがでしょうか?」
なんて文面で使われますよね。
でも実は間違って読んでいるかも!?
あなたはなんと読んでいますか?
「進捗」読み方のヒント!
「進」は読みやすいですよね。
「進歩」や「推進」などの文字で使われている、
よく見かける文字だと思います。
問題は「捗」。
この字はなかなか見かけないのではないでしょうか?
ちなみに訓読みだと「はかどる」と読みます。
「勉強が捗る」「仕事が捗る」
などは、よく使いますよね!
では音読みだとなんなのでしょうか?
ちなみに漢字の中で「歩」という字が使われていますが、
「しんほ」や「しんぽ」ではないですよ!
「進捗」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「しんちょく」
です!
この漢字の意味は、「物事がはかどること」。
実は「捗」の文字だけでこの言葉の意味をなしているんです!
ビジネスにおいては、目標数値やゴールが設定される場合が多いので、
その数値やゴールに対して、どれだけ進んでいるか確認する時に
「進捗状況を確認する」
と言ったりします。
「進捗率」は、進行具合をパーセンテージで表したもの。
「進捗報告」は、上司や同僚に仕事の進み具合を伝えること。
「進捗」という言葉を一つ知っているだけで、
よくみるビジネス用語の意味が色々わかりますね!
メールや打ち合わせなどで、仕事の進行状況を確認したい時には
ぜひ「進捗」を使ってみてください!