漢字読み講座

【今日の難読漢字】「坩堝」「苦汁」「鬱屈」全部読めたら漢字マスター!「坩堝」を「かんか」と読んだあなたは…

今日の難読漢字は

「坩堝」

「苦汁」

「鬱屈」

です!

 

あなたは正しく読めますか?

 

最初の難読漢字は「坩堝」!

「坩堝」は、本来の意味から転じた意味がよく知られています。

 

もっともよく聞くのが、冒頭にも書いた社会科の勉強。

「アメリカは人種の坩堝」と言われているのですが…

 

さて、読めたでしょうか?

 

「坩堝」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「るつぼ

です!

 

「坩堝」とは、

本来「物質を強く熱するのに用いる耐熱性の容器」を表す言葉です。

 

それが転じて現代では

「種々のものが混合している状態や場所」や「混合・融合させるもののたとえ」

として使われています。

 

ヒントにも出した「アメリカは人種の坩堝」という言葉も

「さまざまな人種の人々が暮らしている国」という意味で使われています。

 

現在では「坩堝」という表現よりも

「混ざり合わずにそれぞれが存在している」という意味合いの強い

「人種のサラダボウル」という言い方が一般的になっています。

 

「坩堝」は、ほかにも「熱気に満ちあふれている状態」のたとえにも使われます。

「ライブハウスが興奮の坩堝と化した」などで使われますよ。

 

 

意味も含めて覚えておいて、スマートに読めるようになりましょう!

 

次の難読漢字は「苦汁」!

「苦汁」は、「くじゅう」とも読みます。

 

こちらは「苦汁を嘗める」という慣用句で使われていて、

「ツラくて嫌な経験をする」ことを指す言葉です。

 

ですが、今回の答えはもうひとつの読み方!

とある大豆製品の原材料の名前なのですが…

 

さて、読めたでしょうか?

 

「苦汁」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「にがり

です!

 

「苦汁」とは、

「海水からとれる塩化マグネシウムを主成分とする添加物」を表す言葉です。

 

これが一番使われているのが豆腐!

豆腐は、豆乳に苦汁を加えて固めることで完成するんです。

知らず知らずのうちに食べていた!なんて方もいるのでは?

 

苦汁の原料は、先にも書いたように海水です。

 

海水から塩を取り出す時に、余るものが苦汁なんですよ。

そのため伯方や赤穂などの塩の産地は、

苦汁の産地とも言えます。

 

豆腐作りに使われる以外にも、

お肉の煮込み料理に少し加えると、マグネシウムの効果でお肉が柔らかくなるのだとか!

 

読み方や使われ方を知ると、より身近になりますよね。

意味も含めて覚えておいて、スマートに読めるようになりましょう!

 

最後の難読漢字は「鬱屈」!

「鬱屈」は、小説やエッセイなどでよく使われます。

 

「弱者が生まれるこの社会に鬱屈した感情を抱く」

のような、ネガティブな言葉として使われます。

 

さて、読めたでしょうか?

 

「鬱屈」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「うっくつ

です!

 

「鬱屈」とは、

「気分が晴れないこと」「心がふさぐこと」を表す言葉です。

 

「どんよりとした曇り空で、心まで鬱屈する」

「趣味の旅行に行けず、鬱屈とした気持ちだ」

など、漢字の割には使いやすい言葉ですよ。

 

「鬱」という漢字には「ふさがる」「気持ちが内にこもる」という意味があります。

「うつ病」の「うつ」もこの漢字ですね。

 

「屈」という漢字は「折れまがって伸びない」「くじける」という意味があります。

「屈折」などにもこの漢字が使われていますね。

 

この二つの漢字が使われているため、

「心がふさいでいること」を表す言葉になったことがわかります。

 

ネガティブな言葉ですが、小説やエッセイなどでは頻出用語の「鬱屈」。

意味も含めて覚えておいて、スマートに読めるようになりましょう!

 

 

すべて正解できた方は漢字マスター!素晴らしいです!

もし正解できなくても、これを機に学んで今後に活かしましょう!

 

ABOUT ME
toi
コーヒーと文房具とディズニーをこよなく愛するライター。 漢字検定2級を取得しています!