漢字読み講座

【今日の難読漢字】「聳える」「毅い」「黄泉」「佇む」「悴む」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「聳える」

「毅い」

「黄泉」

「佇む」

「悴む」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「聳える」です!

あまり馴染みのない漢字で、送り仮名は「える」。

いくつか候補が出そうですが、いかんせん漢字の方が難しくて何と読むのか想像もつきません・・・。

それもそのはず、この漢字は漢字検定1級の問題になります!

さあ、いったい何と読むのでしょうか??

 

「聳える」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 大きなものを表わすときに使います。

ヒント➁ この言葉を使う対象は、「山」や「高層住宅」などです。

ヒント③ 「〇〇える」の4文字です。

 

「聳える」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「そびえる」です!

 

漢字は難しいですが、言葉としては現在でもよく使いますね。

意味は、山などが「非常に高く立っている」様子や、「そそり立っている」様子のことです。

また、これ以外にも「恐れおののく」様子や、「 ほっそりしている」ことを表わす言葉でもあります。

 

前者の意味では、畏怖の意味も入っていますが、後者の意味を分かって使えたら漢字マスターと言っても過言ではないでしょう。

 

でも、「最近そびえてきたね!」と言われても、嬉しくはないですね・・・

2つ目の漢字は「毅い」です!

「毅い」

この漢字、なんと読みかわかりますか?

男性の名前にも使われる漢字ですが、
ぱっと見で読めなかった人もいるのではないでしょうか。

「毅い」の読み方のヒントはコレ!

ヒントとして、まずは「毅い」の意味を紹介します。

  • ヒント1:「思い切りがよいこと」
  • ヒント2:「意志が固く、心がしっかりしている様子」

そろそろわかりましたか?

「毅い」の読み方!正解は…?

「毅い」の読み方、正解は……

「つよい」です!

  • 「思い切りがよいこと」
  • 「意志が固く、心がしっかりしている様子」

「毅い」の意味と照らし合わせてみると、
「つよい」の読み方もしっくりくるのではないでしょうか。

「毅い」と同じ意味の熟語は?

「毅い」と同じ意味をもつ熟語を5つご紹介します。

  • 果毅(かき):決断力があり、意志が強いこと。
  • 剛毅(ごうき):志が強く、すぐにくじけないこと。
  • 豪毅(ごうき):気性がすぐれて強いこと。
  • 剛毅果断(ごうきかだん):意志が強くて決断力があること。
  • 剛毅直諒(ごうきちょくりゅう):意志が強く、正直で誠実なこと。

このように、どの熟語も「強い」という意味を持っています。

元プロボクサーの亀田興毅さんの名前にも
同じ漢字が使われているので、
そのイメージから読み方を連想しやすいですよね。

まとめ

「毅い」という漢字は、「つよい」と読み、
「思い切りがよいこと」もしくは
「意志が固く、心がしっかりしている様子」
といった意味で使用されます。

小説などで見かけたときにぱっと読めるよう、
同じ意味を持つ熟語とあわせて覚えておくとよいですね。

3つ目の漢字は「黄泉」です!

これは読める人も多いはず!

 

変わった読み方はしますが、日本人がよく使う言葉ですね。

 

この「黄泉」という単独の言葉よりも、「の国」を付け加えることが多い気がしますが、正解はどうでしょうか。

 

ちなみに、「きせん」や「きいずみ」ではないのであしからず。

 

「黄泉」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① 「地下の水」という意味をもつ言葉です。

ヒント➁ 「〇〇」の2文字です。

ヒント③ 「あの世」を表す言葉です。

 

「黄泉」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「よみ」または「こうせん」です!

 

他にも「よみじ」と読むことがありますが、いずれも「あの世」を表す言葉です。

 

音読みとなる「こうせん」は、地下水脈や地下にある泉という意味もあり、そこから転じて「下にある国=死者の国」という由来もあるそうです。

 

でも、漢字がもつ表現って独特なものがありますよね。

「あの世」、「死者の国」、「黄泉」・・・。

どれも同じ意味をもつ言葉ですが、「黄泉」という表現にすると帰ってこれそうな、転生できそうな、そんな雰囲気がしてきますね!

4つ目の漢字は「佇む」です!

「佇む」

 

あまり見たことのない不思議な漢字ですよね。

送り仮名も「む」と、なんだか見慣れない…

 

さあ、あなたは正しく読めますか?

 

「佇む」読み方のヒント!

 

貯金の「貯」という字の左側が違うだけなので

「ちょむ」

と読んでしまった方もいるのでは?

 

実は「佇」の一文字だと「ちょ」と読むのは正しい読み方。

ですが、訓読みだと別の読み方になるんです。

 

「窓際に佇む」

などで使われますよ。

 

さて、読めるでしょうか?

 

「佇む」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「たたずむ」

です!

 

「佇む」は、

「しばらく立ち止まり、じっとその場にいること」

という意味を持ちます。

 

 

「窓際に佇む」というと

「窓際にじっと立っている様子」を表しています。

 

ほかにも

「木陰に佇む」「道端に佇む」など

文芸作品では比較的よく見かける言葉です。

 

また、素敵なお家や隠れ家レストランを紹介する際に

「閑静な住宅街に佇む〜」なんて表現をすることもありますね。

 

ただ「立つ」と表現するよりも雰囲気のある言葉なので、

小説を読むのが好きな方は、よく見かける漢字かもしれません。

 

 

一度聞いてしまえば、とても覚えやすい言葉。

読めなかった方も、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。

 

5つ目の漢字は「悴む」です!

「悴む」の読み方をご存じでしょうか?

「悴」は卒業の卒に似ていますが「そつむ」ではありません。

また、「憔悴(しょうすい)」という言葉がありますが「すいむ」も違いますよ。

さて、あなたには読むことができますか?

「悴む」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇む」の4文字です。
  2. 寒さに手や足が凍えて、動かしにくくなることをいいます。
  3. 「寒さで指が悴んで、字が書けません」などと使います。

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「悴む」の読み方!正解は!?

正解は「かじかむ」です!

よく使われる一般的な言葉ですが、ひらがなで表記することが多いため、ご存じない方も多かったのでは?

「かじかむ」は古くは「かしかむ」と発音されていましたが、音が濁って現代では「かじかむ」と発音されるようになりました。

「悴」の字には、やつれる、やせ衰えるといった意味もあるので「悴れる」は「やつれる」と読むことができます。

また「焦燥(しょうそう)」は、病気や心配事のためやせ衰えるといった意味です。

「悴む(かじかむ)」と併せて覚えておくと良いですね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!