今回は「彼は誰」「乙父」「代替」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「彼は誰」
日本語には、時刻や天候を表す言葉が豊富にあります。
「彼は誰」もその1つ。
決して「かれはだれ?」と尋ねているわけではありません。
ではなんて読むのか、一緒に考えてみましょう!
「彼は誰」読み方のヒントは?
「彼は誰」とは「彼は誰時」とも言い、明け方頃の時間帯を指す言葉です。
「彼は誰」は、薄暗い朝の時間なので、人と会ったときには、相手の顔が見えません。
そのため「あなたは誰?」「彼は誰か?」と尋ねなければならなかったのが由来と言われています。
読みとしては「〇は〇〇」で4字です。
おわかりでしょうか?
「彼は誰」の読み方、正解は……
「彼は誰」の正解は……
「かはたれ」です!
似たような言葉に「誰そ彼」がありますが、こちらは「たそがれ」と読みます。
どちらも薄暗がりのなかで相手の正体が判別しづらいことが由来になっています。
朝方を表すときは「彼は誰」、夕方を表すときは「誰そ彼」と言うので、間違えないようにしましょう!
2問目はこの漢字!「乙父」
そのまま読むと「おつちち」と読んでしまいそうな、この地名。埼玉県の秩父(ちちぶ)に少し似ていますが、埼玉県ではありません。
さて、何と読むのでしょうか?
「乙父」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇っ〇」3文字。真ん中の文字は小さい「つ」です。
ヒント➁ 群馬県の諏訪山の近くにある地名称です。
「乙父」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「おっち」です!
ここは、群馬県多野郡上野村(ぐんまけん たのぐん うえのむら)にある地名です。
近くには神流川(かんながわ)が流れていたり、山々に囲まれている自然豊かな地域ですね。
【地元の行事のご紹介】
乙父には、「乙父のおひながゆ」と言われる行事があります。
民話に「昔、神流川を流されてきたお姫様を助けて、おかゆをあげて元気になってもらった」ということから始まった乙父地区の行事です。
子供たちが河原に「お城」と呼ばれる円形の石積みを作り、この中にこたつやお雛様を運び込み、食べたり遊んだりして一時を過ごすそうです。
地域行事って、なんだか暖かいものが多くていいですね!
最後はこの漢字!「代替」
今回ご紹介するのは「代替」という漢字。
あるものを他のもので代えることを指す言葉です。
日常生活や仕事でもよく目にする漢字ですが、あなたは正しく読めているでしょうか?
ついつい「だいがえ」と読んでしまっている方は要注意です!
「代替」の読み方のヒントは?
この漢字のポイントは2文字目の「替」の読みにあります。
「両替」や「場所替え」では「か(え)」と読みますが、この場合は違います。
分かりましたでしょうか?
正解は…
正解は…
だいたい
でした!
普段使う機会が多い言葉だからこそ、混乱しないようしっかり覚えておきたいですね。
ただ、最近は「だいがえ」と読む人の数はかなり多く、あるアンケートでは回答者の約3分の1が「だいがえ」と読んでいたそうです。
言葉は時を経るにつれ、ゆっくりと変わっていくものです。
ここまで多くの人たちが使っている読みなら、ある意味正しいといえるのかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!