今回のお題は「摘入」「若しくは」「手水」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「摘入」
「摘入」は何と読むかご存知でしょうか?
ざっくり音読みすると「てきにゅう」と読んでしまいそうですが、もちろん違います。
さて、あなたには読むことができますか?
「摘入」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は「〇〇〇」の3文字
- 食べ物です
- コネコネ混ぜて作ります
以上3つのヒントで考えてみてくださいね。
「摘入」の読み方!正解は!?
正解は「つみれ」です!
「摘入(つみれ)」とは、魚のすり身を片栗粉や卵と混ぜて、1口サイズに成型した食品で、鍋物などによく使われます。
少量ずつ摘み取って入れることから「摘入」と書いて「つみれ」と読むのですね。
「つみれ」は「つくね」とよく似ていますが、どう区別するかご存知でしょうか?
鶏肉で作ったのが「つくね」、魚から作ったのが「つみれ」と思っている方が多いのですが、実は違います。
その違いは作り方にあるのです。
食材を片栗粉などのつなぎと混ぜ合わせるところまでは同じですが、その後手で丸めて成型するが「つくね」。
へらなどで1回分ずつ摘み取って出汁に入れるのが「つみれ」です。
ちょっとした豆知識として覚えておけば、鍋パーティーをしたときに話題にできるかも知れませんね。
2問目はこの漢字!「若しくは」
歳が「若い」ことは、いろんな面でメリットがあります。
一般的には、何もしなくても健康だし髪も艶々だし・・・。
何だか開始早々、愚痴になってしまいましたが、今回のテーマは「若い」という漢字に送り仮名がついた「若しくは」です!
そのまま読めば「わかしくは」になりますが、これはもちろん不正解です。
今回の言葉は読めるだけでなく、その正しい用法も知っていると尚のことGoodです!
「若しくは」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇しくは」の4文字です。
ヒント② 「あるいは」と同義語です。
ヒント③ 「または」と同義語です。
「若しくは」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「もしくは」です!
「若しくは」とは、「あるいは」や「または」という接続詞と同じ意味で、ある物事を並べて話すときに使いますね。
ところで、「若しくは」という言葉って普段使いますか??
少し理屈っぽい人なら日常会話でも使うイメージがありますが、「若しくは」は法律用語としては定番の接続詞で、正しい使い方があるのをご存じでしょうか?
意味としては「あるいは」、「または」と同じ言葉ですが、物事を複数並べて言う際に、段階に応じて使うのが正しい用法になります。
例として、最も大きな接続には「又は」を使い、それより小さな接続に「若しくは」を使います。
「(りんご・みかん)・遊園地」という二段階の関係を表したい場合には、「りんご若しくはみかん又は遊園地」という表し方になります。
「りんごとみかん」は同じ食べ物同士でなので「若しくは」で1グループとし、次の大きな選択肢である「遊園地」とは「又は」で繋ぎます。
・・・日本語って、本当難しいですね!
最後はこの漢字!「手水」
「手水」
この言葉は、お寺や神社によく参拝される方にとってはなじみのある言葉かもしれません。
または、おばあちゃんやおじいちゃんが使うところを間近で聞いていた経験がある人も多いのでは?
今日は「手水」の読み方を学びましょう!
「手水」読み方のヒントは?
「手水」とは、お寺や神社で手を清めるためのお水のことです。
参拝前に手水舎で手を綺麗にするのです。
本来の読み方は「てみず」ですが、「てみず」がなまり、現在は別の読み方をすることがしばしばあります。
もし読み方を知らない人でも、国語に強い方なら簡単に想像できるでしょう。
ウ音便の変化ですよ!
「手水」の読み方、正解は……
「手水」の正解は……
「ちょうず」です!
「てみず」がウ音便で変化し「てうず」になり、「てふてふ(ちょうちょう=蝶々)」と同じルールで「ちょうず」と読むようになりました。
ちなみに、神聖な手水ですが、実は「トイレ」のことも「手水」と表現することがあります。
「神聖な神社やお寺周りの言葉を「トイレ」代わりの言葉にしてもいいの!?」
と思いますよね。
実はこれは
「トイレから出たあとに不浄を極めますよ」
という意味で使われていると考えられます。
「トイレに行く」は「お花摘みに行ってくる」や「クマ狩ってくる」など色々な表現が編み出されていますが、人と差をつけたい方は「お手水に行ってくる」と言ってみてはいかがでしょうか。