今回は「烏賊」「匕首」「㐂ぶ」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「烏賊」
動物の名前を表す漢字は、予想外な読み方をするものが多いですよね。
「烏賊」
も、そのひとつ。
「烏(からす)」と「賊(ぞく)」を合わせると、いったいなんと読むのでしょうか?
「烏賊」読み方のヒントは?
ヒントは、ひらがな2文字の生き物。
「烏(からす)」という漢字を使っていますが、鳥類ではなく海の生き物です。
食用として使われることが多く、刺身・焼き・干物などさまざまな料理に使われています。
ここで最大のヒント!
腕が10本あり、敵に遭遇すると黒い炭を吐いて逃げ出します。
もうわかりましたね?
「烏賊」の読み方、正解は…
正解は……
「いか」
です!
「烏賊」という漢字の由来は諸説あり、確かなことはわかっていません。
水面に漂うイカを烏(カラス)が捕まえに降りてきたところ、逆にイカが水中に引きずり込み捕えてしまったという中国の伝説から、「烏を襲う賊のような生き物」という意味でつけられたという説があります。
さらに、イカの墨が烏のように黒いから「烏賊」となったという説も。
普段はカタカナで表記されることが多いですが、「烏賊」という漢字を見かけたときは、「こんな由来があったな。」と思い出してみてくださいね。
2問目はこの漢字!「匕首」
今回は、ちょっと物騒なこの言葉です。
「匕首」読み方のヒントは?
「匕」はカタカナのヒではありませんよ!
漢字ですが、ほとんどの方は見たことがないでしょう。
「花」の字の一部ですが、なんと読むのでしょうか?
「匕」も「首」も、ヒントは”想像がつかない読み方”です。
「匕首」の読み方、正解は…
「あいくち」と読みます。
「匕」だけでなく、「首」の方も難しい読み方です。
読めるわけありませんよね。
「短刀、どす」を意味し、”つばのない刀”を指します。
刀といって通常イメージするのは日本刀ですが、そのような”つば”のある刀ではないということですね。
いわゆる刑事ドラマなどで登場する「どす」というものに当たります。
聞いたことがあるのではないでしょうか?
主な用途は暗殺だったようで、物騒な言葉でもあります…。
なので、現代では匕首の所持は厳しく取り締まられているようです。
時代の流れを感じさせますが、登場するとしたら昔の小説などが多いと思われます。
最後はこの漢字!「㐂ぶ」
「㐂ぶ」の読み方をご存じでしょうか?
「七」という字があるので「ななぶ」「しちぶ」と読んでしまうのは、もちろん間違いです。
ラッキーセブンが重なっているので、おめでたい雰囲気が伝わってきますが…
さて、あなたには読むことができますか?
「㐂ぶ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇ぶ」の4文字
- ラッキーセブンが重なるイメージにぴったりな言葉
- 子供の健やかな成長を㐂ぶ
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「㐂ぶ」の読み方!正解は!?
正解は「よろこぶ」です!
「㐂ぶ」は「喜ぶ」の異体字とされており、昔はよく使われていました。
異体字とは、同じ意味なのに異なる漢字を使うことをいいます。
たとえば、卵の異体字の玉子は、お店の品書きやスーパーのポップなどでよく見かけますね。
「㐂ぶ」という漢字も、縁起の良いイメージから、現代でも店名などにはよく使われるようです。
また、七十七歳の「喜寿(きじゅ)」のお祝いは、「㐂寿(きじゅ)」と書く場合もあります。