本日の難読漢字は3連発!
「擘」「聶聶」「椏」です。
目次
1個目の漢字はこの漢字!「擘」
まずは「擘」という漢字から。
突撃の「ゲキ」に似ていますが…
もし読めなくても、誰もが知っているはずですよ!
「擘」の読み方のヒントは?
ヒント1.「擘」をひらがなにすると、4文字になります。
ヒント2.「擘」の部首は「手」です!
ヒント3.英語では「thumb(サム)」と呼ばれます。
正解は…
正解は「おやゆび」でした!
一般的には「親指」と書かれ、呼び方には「拇指・母指(ぼし)」「第一指」、「お父さん指」などがあります。
「擘」の音読みは「ハク」「バク」、訓読みは「おやゆび」「擘く(さく・つんざく)」、17画の漢字です。
「擘」は、「計具で横に裂く」という意味の「辟(ヘキ)」と「手」を組み合わせた会意兼形声文字。
手の平を開く(横に裂く)と、平らになるのが「擘」ですね!
「擘」を使った言葉
巨擘(きょはく):指導する人、仲間内で最も優れた人、リーダー、親玉。「おやゆび」を指すこともあります。
擘裂(ハクレツ):引き裂く、つんざく。
擘肌・擘膚(ハクフ):肌をうんざく。
「擘」のボディランゲージ
「擘」を隠す仕草:事故や霊柩車を見たとき、危険な動物に出会ったときなど、厄除けの意味で「擘」を隠す。
「擘」を立てる仕草:「いいね!」「男・彼氏」「よし!」「まかせとけ!」
2個目はこの漢字!「聶聶」
次の問題は「聶聶」です!
みみみみみ…果てしなく「耳」が出てきました。
さあ、あなたは何と読みますか?
「聶聶」の読み方のヒントは?
ヒント1.「聶聶」をひらがなにすると、「〇■〇〇ょ〇」6文字になります。
ヒント2.「聶聶」は、とても静かな様子です。
ヒント3.クラシックコンサートや儀式中では、誰もが「聶聶」としているはず。
正解は…
正解は…
「しょうしょう」でした!
「聶聶(しょうしょう)」という言葉は、耳を寄せ合い小さな声で話す様子をあらわしています。また、ととのえるという意味もあります。
イメージが似ている日本語は、「密やかに」「粛々と」「ひそひそと」などです。
「聶」の音読みは「ショウ」と「ジョウ」、訓読みは「聶く(ささやく)」、18画の漢字です。
「聶く」と「囁く」
「聶く」は、「囁く(ささやく)」の原字です。
このように同じ漢字を3つ重ねた漢字を、「品字様(ひんじよう)」といいますよ!
現代の日本で見る機会はあまりない漢字ですが、中国系の名前によく使われます。
ちなみに、入眠時に足がムズムズ、ザワザワするレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)、睡眠中に足がピクピクしてしまう周期性四肢運動障害を、「四肢聶聶動」と呼ぶことがあります。
3個目はこの漢字!「椏」
さあ、最後の難読漢字は「椏」です!
「姫(ひめ)」や「唖(おし)」に似ていますね。
でも左側には「木」があります。
早速ヒントを見て考えてみましょう!
「椏」の読み方のヒントは?
ヒント1.「椏」をひらがなにすると、4文字になります!
ヒント2.海外には「悪魔の子は椏から生まれる」という言い伝えがあるそうです。
ヒント3.日本でも「人の情を解せない人」を「椏から生まれたような」といいます。
ヒント4.森に入って椏を見て回れば、鳥の巣が見つかるかもしれません!
正解は…
正解は「きのまた」でした!
1本の木の枝が、いくつかに分かれた部分のことです。
一般的には「木の股」と書くでしょう。
「椏」の音読みは「ア」、訓読みは「きのまた」「また」、12画の漢字です。
「椏」は立ち木をあらわす「木」と、建物の土台や王族の墓、または「引き継ぐ」をあらわす「亞」が組み合わさった会意兼形声文字です。
「三椏(みつまた)」とは?
樹皮が手すき和紙の材料となる「みつまた」というジンチョウゲ科の木があります。
植物の「みつまた」は、「三椏」または「三叉」という漢字を使います。
しかし昔の日本文学などでは、「三」を取り除いた「椏」だけを「みつまた」と読ませるケースも見受けられます。