漢字読み講座

「駕輿丁」まさか「がこうちょう?」あなたは何と読みますか?

今回の難読漢字クイズは「駕輿丁」です。

初めて見る人が多いのでは?

がこうちょう、ではありません。

「駕輿丁」の読み方のヒントは?

1.「駕輿丁」をひらがなにすると「〇△〇ょ△」です。

2.奈良時代から存在します!

3.『駕輿丁の者も、雪の歩行にたえられぬからだった。』吉川英治「私本太平記」より引用

正解は…

正解は「かよちょう」でした!

「駕輿丁」とは、高貴な人を乗せた駕輿を担ぐ朝廷の職員のことです。

輿丁(よてい・よちょう)、輿舁(こしかき)とも呼ばれました。

彼らが担ぐ「駕輿(かよ)」とは、時代劇でよく目にするカゴの上等なものです。「輿(こし)」ともいいますよ。

「駕輿」は平安時代まで天皇をはじめ皇族が乗る物とされていました。ちなみに公家は主に牛車に乗ったそうです。

「駕輿丁」から「駕輿丁座」へ

「駕輿丁」は、やがて商工業組合「駕輿丁座」を開きました。

「駕輿丁座」とは、米、酒、味噌、材木、薬、馬など多くの商品を扱う商工業組合です。

皇族の乗り物を担ぐ「駕輿丁」には元々課役免除があったこと、加えて関銭などの免除や専売権を手にしたことで、「駕輿丁座」は大きく発展しましたが、江戸時代に楽市・楽座制が発令されたせいで衰退したそうです。

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イシカワマキコ
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