「傅く」という漢字をパッと見ると、男性の名前の「博(ひろし)」という字に見えますが、「傅く」は「にんべん」なので違います。
日常会話ではあまり使われることはないかもしれませんが、聞けば分かる言葉です。
『源氏物語』にも登場する古語なんですよ。
さっそく見ていきましょう!
「傅く」の読み方のヒントは・・・?
それでは、「傅く」の意味を紹介します。
- 自分よりずっと身分の高い人に対して尊敬の念を込めて世話をする、奉仕する
- 子供を大切に思って育てる
- 大切な人の後ろ盾となる、サポートする
最も一般的なのは①の意味です。古文では「主人・君主ー家来」などのかけ離れた身分の者で使われていました。現代でも「師匠ー弟子」「社長ー部下」などの関係で使われます。
例えば、「お姫様に家臣が傅く」などと使われます。
読み方は、ひらがなで「〇〇〇く」の4文字です!
分かりましたか?
「傅く」の読み方の答えは・・・
正解は、「かしずく」でした!
普段使うことはなくても、聞けば家来がひざまずいて殿様に仕える様子が想像されませんか?
『源氏物語』には、「この君をば、私物に思ほしかしづき給ふこと限りなし」という一文があります。
これは「子供を大切に育てる」という意味で使われています。
古語だけに上品な雰囲気のある言葉ですね。