今日の難解漢字は、
「潰走」
「忸怩」
「縮緬」
「擽る」
「天牛」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「潰走」です!
「潰走」は何と読むかご存知でしょうか?
「潰」の字はサンズイを取ると貴族の「貴(き)」になりますが「きそう」ではありません。
さて、何と読むかわかりますか?
「潰走」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は4文字で「〇〇そう」です
- 散り散りに逃げていくさまを「潰走」といいます
- 「潰瘍(〇〇よう)」「潰滅(〇〇めつ)」の「潰」の字も同じ読み方です
以上の3つのヒントで考えてください。
「潰走」の読み方!正解は!?
正解は「かいそう」です!
「潰走(かいそう)」の「潰(かい)」は、訓読みで「潰(つぶ)れる」と読むため、「戦に負けて軍の形を潰し、散り散りに逃げていくさま」を潰走と呼んだのですね。
「敵を打ち負かして潰走させた」「軍は潰走して西へ東へと逃げて行った」などと使われます。
ちなみに「壊走(かいそう)」と書いても同じ意味で、「潰」も「壊」も、元の形がなくなって壊れてしまうことです。
また、戦いに敗れて逃げるという意味では「敗走」という言葉も使うことができます。
2つ目の漢字は「忸怩」です!
どちらの漢字も難しくて、音読みも訓読みも分からないし、似たような言葉も思いつきません・・・。
強いて言うなら「紐(ひも)」と「泥(どろ)」などが似ている漢字になりますが、部首が違うのであまり参考にはならなそうです。
ちなみに「忸」も「怩」も「恥じる」という意味のある漢字で、どちらも漢字検定1級の難読漢字のコラボレーション!
まさに難問中の難問と言っていいこの「忸怩」、あなたは読めますか??
「忸怩」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇く〇」の3文字です。
ヒント② 意味は「恥じる」です。
ヒント③ 上から読んでも下から読んでも同じです。
「忸怩」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「じくじ」です!
「じくじ」・・・。正解を見ても、聞いたことのない言葉ですね。
「忸怩」とは、それぞれの漢字が「恥じる」という意味をもっているとおり、「自分の行いを恥じる様」を表した言葉です。
名詞の言葉のため、用法は「自分の行いを忸怩した」などと使います。
小説の中でした見かけたことのない言葉のため、日常生活ではまず使いませんが、日々の行いを省みて、忸怩のないような生き方をしたいものですね!
3つ目の漢字は「縮緬」です!
「縮緬」
これ、何と読むかわかりますか?
とっても身近なものにも、この言葉が使われているのですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「縮緬」読み方のヒント!
「縮緬」
「縮」という感じが使われているので「しゅく」と読みたくなりますよね。
ですが、「しゅくめん」は間違いです!
「〇〇めん」までは合っているのですが…
さて、読めるでしょうか?
「縮緬」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ちりめん」
です!
「縮緬」は
「表面に細かいしぼがある織物の一種」です。
表面が波打って縮んでいるような布を見たことはないでしょうか?
風呂敷やお手玉によく使われていますよ。
言葉として、より身近なのが「ちりめんじゃこ」!
漢字で書くと「縮緬雑魚」となり、
今回紹介した漢字も使われています。
これは小魚を並べて干した時の様子が
「縮緬」の布地のように見えたことから名がついたのだとか。
ちなみに「縮緬」は「クレープ織り」とも呼ばれ、
フランスでは、クレープ織りのような模様に焼きあがることから
薄い生地のパンケーキのことを「クレープ」と呼ぶようになったそう!
なにかと食べ物の由来になっている「縮緬」。
エピソードも含めると覚えやすくなりますよね!
ぜひ読み方を覚えて、漢字マスターを目指しましょう!
4つ目の漢字は「擽る」です!
「擽る」と書いて、なんと読むか分かりますか?
一見難しい漢字に思えますが、誰でも一度は経験済みではないでしょうか?
子供のころ、よくやっていた遊びです。
大人になってくると、直接からだを擽るのではなく「感覚」「気持ち」を擽ることがあります。
さて、「擽る」と書いてなんと読むでしょうか?
「擽る」読み方のヒントは?
脇の下や、首、太ももの内側など敏感な場所を触ると自然に笑いが出ます。
やられたらやり返したりと、子供のころは何がおかしいのか擽りごっこで一日潰せました。
敏感な部分を擽られることで、なぜだか笑いを引き起こしてしまうという単純な遊びですね。
また、擽るには「人の心を軽く刺激して、心地良くしたり、落ち着かなくさせたりする」という意味もあり、大人になるとこちらの意味の「擽る」を使うようになります。
「虚栄心を擽る」事を覚えたり、擽られたり。
女性なら、男性に「母性本能を擽られる」なんてことも。
また、擽られたからといっても大体が一時的な物なので、すぐに目が覚めます。
「擽る」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇る」です!
さあ、もうわかりましたか?
「擽る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「くすぐる」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
5つ目の漢字は「天牛」です!
「天牛」
これ、何と読むかわかりますか?
とても簡単な漢字なのに、読み方はとっても意外なんです!
さあ、あなたは何と読みましたか?
「天牛」読み方のヒント!
「天牛」は、とある生き物の名前なんです!
とはいっても、牛ではありません。
ヒントは「カ〇〇〇〇シ」!
6文字の生き物を考えてみましょう…
さて、読めたでしょうか?
「天牛」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「かみきりむし」
です!
「天牛」は、
「触角の長い甲虫の一種」のことです。
草むらなどにいる虫で、比較的大きいので見たことがある方も多いはず。
全世界のいたるところに分布しており、
世界で名前がついているものだけでも2万種、
日本では800種が生息しているのだそう!
ゴマダラカミキリやルリボシカミキリなど、
色も模様もさまざまで、多くの種類が長い触角を持っています。
実は「天牛」の漢字は、この触角が由来なんです!
「天牛」の字自体は、中国語が起源。
カミキリムシの長い触角が、まるで牛の角のようなので、この漢字になったそう!
私はてっきり、牛のような柄があるからかと思いました…笑
実は意外な漢字が当てられていた「カミキリムシ」。
しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!