今回のお題は「塗れる」「翌檜」「閊える」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「塗れる」
「塗れる」の読み方をご存知でしょうか?
「ぬれる」とも読めますが、今回はもう一つの読み方で答えてください。
さて、あなたには読むことができますか?
「塗れる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇れる」の4文字です
- 意味は、汗やゴミなどで汚れること
- ホコリだらけになることを「ホコリ塗れ」などと言います
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「塗れる」の読み方!正解は!?
正解は「まみれる」です!
「泥にまみれる」「汗にまみれる」など、日常でよく見聞きにする言葉なのに、漢字で書くことは滅多にない、難読漢字だといえます。
ちなみに「塗る」と書いた場合、一般的には「ぬる」と読みますが、古文では、「まみる」という読み方になります。
「まみる」は「まみれる」の文語形で、意味は「塗(ぬ)る」と同じです。
「まみる」という言い方もあるんだと覚えて置けば、「塗(まみ)れる」という読み方も覚えやすいかも知れませんね。
2問目はこの漢字!「翌檜」
「翌檜」は「翌日」(よくじつ)の「よく」と、
「檜」(ひ・ひのき)との組み合わせです。
(よくひのき)とは読みません。
実は、樹木の名前です。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「翌檜」の読み方のヒントは?
ヒノキ科の常緑樹です。
基本的には「檜」(ひのき)よりも小さいことが多く、
「檜のように明日なろう」という意思を持って伸びようとしていると考えられたことから、この名がつきました。
もう、分かりましたか?
「翌檜」の読み方、正解は……
正解は……
「あすなろ」
です!
「翌檜」のもう一つの由来は、
ひのきに比べると分厚い葉っぱをつけるあすなろの木が
「厚桧」(あつひ)と呼ばれていて、
「厚葉桧」(あつはひのき)→「明日はひのき」→「ひのきに明日なろう」
のように、変わったという説もあります。
「翌檜」の花言葉は
「永遠の憧れ」「不滅・不死」「変わらない友情」など、どれも真っすぐに未来を信じているような強い言葉です。
(あすなろ)と名づけられた福祉施設や児童施設なども多数あります。
明日はきっといい日になると信じて真っすぐに毎日を生きていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
最後はこの漢字!「閊える」
今回の難読漢字クイズは「閊える」です。
もちろん「悶える(もだえる)」ではありませんよ。
早速3つのヒントを見てみましょう!
「閊える」の読み方のヒントは?
1.「閊える」をひらがなにすると4文字になります。
2.「閊える」の類義語には、「塞がる(ふさがる)」「詰まる(つまる)」「滞る(とどこおる)」などがあります。
3.『令嬢は胸の閊へがとれたやうな楽な気がした。そこで松の根本へ腰を下した。』坂口安吾「傲慢な眼」より引用
正解は…
正解は「つかえる」でした!
11画の国字(日本で作られた漢字、国内でのみ通用します)なので音読みはありません。
「閊える(つかえる)」の意味は、妨げられて通れない。さしさわりがあることです。
「つっかえる」とも言いますね!
よく使う言い回しの「差し支えがある」は、「差閊」または「指閊」と書きます。
「閊える」の使い方
「餅が喉に閊えた!」「砂利に閊えて車が進まない」「差閊があるので帰ってください」「入口が狭いので人が閊えている」「読めない漢字に言葉が閊える」など、「閊える」には色々な使い方があります。
ちなみに、「喘息で喉元が閊える」「悲しみで胸が閊える」のように、病気、悲しみや心配といった感情が原因の場合のみ、「痞える」と書いても正解です。