漢字読み講座

「御虎子」「熱る」「況や」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「御虎子」「熱る」「況や」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「御虎子」

「御虎子」の読み方をご存知でしょうか?

もちろん「おとらこ」ではありません。

しかし、何と読めば良いのか見当もつかない…

という人も、多いかも知れません。

さて、あなたには読むことができますか?

「御虎子」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
  2. 生き物ではありません
  3. 小さな子供や病人などが使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「御虎子」の読み方!正解は!?

正解は「おまる」です!

あなたもきっと見たことがあるでしょう。

ベビー用品売り場などで見かける、持ち運びできる小さな便器のことです。

また、病人が使用する便器も「おまる」と呼ばれることがあります。

それにしてもなぜ「御虎子」という漢字が使われたのでしょうか。

携帯用の便器の形状が虎の子に似ているため、中国ではおまるのことを「虎子」と表記します。

そこに日本の言葉を当てはめて「御虎子(おまる)」となったようです。

中国の漢字と日本語は、本当に深い関係にありますね。

2問目はこの漢字!「熱る」

「熱る」の読み方をご存じでしょうか?

「あつる」「ねつる」は、当然ですが、どちらも間違いです。

「熱」は小学校4年生で習う漢字なのに、意外と難しいですね。

さて、あなたには読むことができますか?

「熱る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇る」の3文字です。
  2. 熱を帯びて熱くなることや、熱くなったように感じること。
  3. 「恥ずかしさに頬が熱る」などと使います。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「熱る」の読み方!正解は!?

正解は「ほてる」です。

一般には「火照る(ほてる)」と書くことが多いため、わからない方が多かったかも知れません。

「ほてる」とは、顔や体などが熱くなったり、恥ずかしくて頬が赤く染まったりする状態をいいます。

恥ずかしさがさらに増すと「顔から火が出る」という表現もありますね。

「熱」とは、熱さやエネルギーを表す漢字です。

また、熱を使った言葉には「熱(ほとおり)」「熱(ほとぼり)」「熱(ほ)めく」「熱(ほ)めき」など、数多くあります。

最後はこの漢字!「況や」

「況や」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(きょうや)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

 

「況や」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「○○○や」となります。
普段の会話や文章ではあまり使われない言葉で、
昔の小説や教科書で使われるような古臭い言い回しという印象を持ってる方が多いのではないでしょうか。
何か思い当たるものはあるでしょうか?

 

「況や」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「い」です。
これは「前に述べたことから考えて、この件については言うまでもなく自明のことである」とか「まして」「なおさら」という意味の副詞です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

 

「況や」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「いわんや」
です!

 

例文としては「この問題は専門家でも解くのは難しい。いわんや一般人では解けるわけがない。」
といったように使います。
耳にしないこともない言葉ですが、使うことで少し仰々しい印象になってしまうので、
現代ではわざわざ使うのをためらうような言葉ですね。
古文や漢文などの昔の文章であれば雰囲気にマッチして、逆にとてもいい文章になる気がする
のは私だけでしょうか?
ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!