今日の難解漢字は、
「惜敗」
「一廉」
「御侠」
「毬栗」
「爽う」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「惜敗」です!
「惜敗」の読み方をご存知でしょうか?
まさか「ざんぱい」と読んでいませんよね?
「ざんぱい」は「惨敗」と書くので、間違えないように注意しましょう。
それでは「惜敗」は何と読むか、あなたにはわかりますか?
「惜敗」の読み方のヒントはこちら
- 「惜」の読み方が同じ熟語は「惜別」「哀惜」など
- 「敗」の読み方は「はい」
- 意味は試合などにわずかな差で負けること
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「惜敗」の読み方!正解は…!?
正解は「せきはい」です!
冒頭でお伝えしたように「惨敗」と間違えやすいのですが、惨敗は試合などで大差で負けることをいいます。
惜敗はわずかな差なので、意味が異なりますね。
「惜」と「敗」のどちらも簡単な漢字なのに、熟語になると読めない人が多かったかも知れません。
ちなみに「別れをおしむ」という意味の「惜別(せきべつ)」は、森山直太朗さんの「さくら」で使われているので、ご存知の方も多いでしょう。
2つ目の漢字は「一廉」です!
「一廉」の読み方をご存じでしょうか?
パッと見た印象で「いちれん」と読んでしまったかも知れませんが、それは間違い。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
今回の正解は2つあるので、どちらの読み方でも正解とします。
「一廉」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。
- 意味は「ひときわ優れている」「一人前である」
- 「まだ若いのに一廉の口をきくね」などと使います。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「一廉」の読み方!正解は!?
正解は「ひとかど」または「いっかど」です!
「廉」という字は「廉価(れんか)」「清廉(せいれん)」のように音読みでは「れん」と読まれます。
そのため、訓読みである「かど」という読み方は、ピンと来なかった人も多いかも知れませんね。
今回は正解が「ひとかど」と「いっかど」の2つですが、読み方によって微妙に意味が違います。
- ひとかど:ひときわ優れている、一人前である
- いっかど:ひときわ優れている
上のように「いっかど」と読む場合は、一人前という意味では使うことができないため、注意が必要です。
3つ目の漢字は「御侠」です!
「御侠」って何て読むか分かりますか?
(ごきょう)ではありません。
(おきょう)でもありません。
現在はあまり聞かないことばです。
昔は若い女の子に対して使っていました。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「御侠」の読み方のヒントは?
「御侠」の意味は、活発でやや軽はずみな女性を表します。
もともと、「侠」は男女問わず使われていて、江戸時代の洒落本や滑稽本には男性を描写することばとして登場します。
明治時代頃から「御」をつけた「御侠」を女性に使うようになりました。
何と読むか分かりましたか?
「御侠」の読み方、正解は……
正解は……
「おきゃん」
です!
「御侠」の「侠」は読み方でも意味が違います。
「侠」(きゃん)と読むときは、勇み肌で粋な様子を表します。
「侠」(きょう)と読むときは、男気、自分の身を顧みず弱きを助ける人という意味です。
「任侠」(にんきょう)や「侠客」(きょうかく)という言葉のほうが馴染みがあるのではないでしょうか?
御侠の他に、女性の性格、行動を表す言葉に「お転婆」や「おちゃっぴい」などもありますがどれも最近は使われていません。
言葉は時代とともに作られたり、なくなっていったりするものですが、なくなると残念な気持ちになりますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
4つ目の漢字は「毬栗」です!
「毬栗」の読み方をご存じでしょうか?
「毬」は「まり」と読むため「まりくり」と読んでしまった方もいるかも知れませんね。
しかし、残念ながら不正解です。
栗に関係がある言葉のようですが…
あなたには正しい読み方がわかりますか?
「毬栗」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 素手でさわると痛い、アレに包まれたままの栗のこと
- 男の子の丸刈り頭を「毬栗頭」と呼ぶことも
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「毬栗」の読み方!正解は!?
正解は「いがぐり」です!
いがに包まれたままの栗のことを「毬栗(いがぐり)」と呼びます。
よく聞く言葉ですが、漢字で書くと意外に読みにくいですね。
ヒントで紹介したように、男の子の丸刈り頭を栗のイガに例えて「いがぐり頭」と呼ぶことも。
「毬」という字は中心に引きしめるという意味を持つため、毛を堅く中に詰めた「まり」と読むことができます。
同じく、栗のいがも固くて丸いため「いが」とも読むことができるのです。
5つ目の漢字は「爽う」です!
「爽やか(さわやか)」という漢字は、「颯爽(さっそう)」や「爽快(そうかい)」など、さっぱりして気持ちが良い印象を与えます。
「爽やかだね」と言われて嫌な気持ちになる人はいないのではないでしょうか?
涼しく爽やかな気候を「爽涼(そうりょう)」、すがすがしい秋風を「爽籟(そうらい)」など、天気を例える言葉も「爽」が使われているものは心地よさそうですよね。
そんな好印象の「爽」ですが、「爽う」は漢字検定1級レベルの高難度!
何と読むのかさっそく見ていきましょう。
「爽う」の読み方のヒントは・・・?
形容詞として使うと「さわやか」「あきらか」などと良いイメージの「爽」ですが、実は動詞として使われるときは全く別の意味になるのです。
動詞として使われたときは、「違う」「過つ」「敗る」の意味になるのです。
「二つに割れて符合しない」「調子が狂う」「バラバラになる」というような意味でも使われます。
そして「爽う」の読み方は、ひらがなで「〇がう」の3文字です。
考えてみてください!
「爽う」の読み方の答えは・・
正解は「たがう」でした!
「爽う」と書いて、意味は「違う(たがう)」と同じになります。
漢字の意味は1つではなく、様々な印象の意味が混在しているなんて奥深いですね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!