今回の難読漢字は「還俗」「魃」「小糠雨」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「還俗」
「還俗」の読み方をご存じでしょうか?
素直に読むと「かんぞく」ですが、もちろん間違いです。
「還」も「俗」も日常的によくみかける漢字ですが、熟語になると見たことが無いという方も多いのでは?
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「還俗」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- お坊さんが普通の人に戻ることをいいます
- 「還俗して結婚した」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「還俗」の読み方!正解は?
正解は「げんぞく」です!
「還俗(げんぞく)」とは「僧侶が僧籍を離れて俗人にもどる」という意味で、「復飾(ふくしょく)」や「帰俗(きぞく)」と呼ぶ場合もあります。
また、「還俗」は罪を犯した僧侶が俗人に帰されることをいい、「帰俗」は自らの意思で俗人にもどることをいう場合もあるようです。
「還俗」は仏教用語になりますが、日本ではキリスト教などの宗教でも、同じ意味で使われています。
2問目はこの漢字!「魃」
「魃」の読み方をご存じでしょうか?
「鬼」と「戌」に似た漢字が使われていますが「おにい」ではありません。
見たこともないという方が多そうな、珍しい漢字ですね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「魃」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 長い間雨が降らずに乾燥すること
- 「旱魃」も同じ意味で使われます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「魃」の読み方!正解は!?
正解は「ひでり」です!
「魃(ひでり)」とは何日も雨が降らずに日が照り付けて乾燥すること。または魃を起こす神のことをいいます。
雨が降らずに乾燥する状態は一般には「日照り」と書くことが多いため、なかなか難しい読み方ですね。
ヒントの3番にある「旱魃」は「かんばつ」と読み、「魃(ひでり)」と全く同じ意味になります。
「旱魃(かんばつ)」の「旱」の字は「早」に似ていますが、よく見ると「日」の下にあるのは「干」という字です。
実は「旱」も「ひでり」と読むことができるため、「旱魃」は「ひでりで乾燥しきった状態」を強調している熟語だといえるでしょう。
最後はこの漢字!「小糠雨」
「小糠雨」の読み方をご存じでしょうか?
そのまま素直に読むと「しょうとうあめ」になりますが、それは間違いです。
「霧雨(きりさめ)」や「五月雨(さみだれ)」など、日本には雨を表すロマンチックな言葉がたくさんありますね。
「小糠雨」もそんな中の1つですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「小糠雨」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- 霧のように粒が細かい雨のこと
- 「小糠雨の中を傘もささずに歩いた」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「小糠雨」の読み方!正解は!?
正解は「こぬかあめ」です!
「小糠雨(こぬかあめ)」とは、まるで糠(ぬか)のように細かい雨のことで、「糠雨」と呼ぶ場合もあります。
糠とは、米を精白する際に出る種皮や胚芽の粉末のこと。
糠のような雨とは、いかに細かく優しい雨なのかが想像できますよね。
類語としては「霧雨」がありますが、霧雨は春の季語です。
「小糠雨」は季語ではないのですが、音もなく細かく降る雨というと春のイメージが強いように感じます。