漢字読み講座

「甘橙」「内裏」「俚諺」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「甘橙」「内裏」「俚諺」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「甘橙」

「甘橙」の読み方をご存知でしょうか?

「かんだいだい」はもちろん、間違いです。

ちなみに「あまだいだい」という読み方もありますが、今回はそれ以外で答えてくださいね。

さて、あなたにはわかりますか?

「甘橙」の読み方のヒントは?

  • スーパーにも売っています
  • 橙色のフルーツといえば…

以上2つのヒントで考えてみてください。

「甘橙」の読み方!正解は!?

正解は「オレンジ」です!

ヒントで、ほとんどの方がわかったかも知れませんね。

日本ではみかん類は「橙(だいだい)」と呼ばれることが多く、オレンジは橙(だいだい)の中でも特に甘いため「甘橙(あまだいだい)」と呼ばれました

冒頭で書いた「あまだいだい」はオレンジの和名で、現代では「甘橙」と書いて「オレンジ」と読まれるようになったのです。

「だいだい」という言葉には「長年続く」という意味があるため、何年も実がなり続けるという意味をあらわしているようです。

そのため「甘代々」と書かれることもあります。

2問目はこの漢字!「内裏」

「内裏」

これ、何と読むかわかりますか?

 

「うちうら」と読む場合もあるのですが、

同じ漢字でもう一つ読み方があるんです!

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「内裏」読み方のヒント!

「うちうら」の読み方だと

「着物の裏布」という意味や「内輪や内緒」という意味になります。

 

今回の読み方は「うち」とも「うら」とも読まないんです。

 

ヒントは3月3日!

 

さて、読めましたか?

 

「内裏」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「だいり」

です!

 

「内裏」は、

「(古代都城の)天皇の居所を中心とする御殿」を指す言葉。

 

平安京の内裏は、現在は京都御所として観光名所になっています。

 

…というとあまり馴染みのない言葉に感じますが、

「内裏」をよく耳にする場面が他にあるんです。

 

それがひな祭り!

1番上に置く雛人形のことを「お内裏様」や「内裏雛(だいりびな)」と呼びます。

 

ひな祭りの童謡の中でも「お内裏様とお雛様」と歌われているので、

一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

このように、最初は天皇の居所を指す言葉だったのですが、

それが転じて「天皇や皇族に対しての敬称」として使われるようになりました。

 

 

普段はなかなか見慣れないですが、

読めればちょっと鼻が高いこの言葉。

ぜひ覚えてスムーズに読んでくださいね!

 

 

 

最後はこの漢字!「俚諺」

「俚諺

これ、何と読むかわかりますか?

 

なんのことやらさっぱり…なんて方が多いかも。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「俚諺」読み方のヒント!

 

「俚諺」の読み方、大ヒントを差し上げます!

 

「り●ん」

●に当てはまるひらがなを考えてみましょう!

 

さて、あなたは正しく読めるでしょうか?

 

「俚諺」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「りげん

です!

 

「俚諺」は、

「世間に言い伝えられることわざ」のこと。

 

実は「諺」の方は、訓読みでは「ことわざ」と読みます。

また「俚」は「いなかじみている」「俗っぽい」という意味の漢字

 

「俗っぽいことわざ」=「俚諺」ということが

漢字それぞれの意味からわかりますね。

 

ことわざといえば、

「猫の手も借りたい」「犬も歩けば棒に当たる」

などは有名ですね。

 

そのほか、その地域にだけ伝わることわざも「俚諺」と表されます。

 

たとえば私が住む北海道には、

「雪虫が飛んだら初雪が近い」という言葉があります。

 

晩秋になると「雪虫」という、白い綿のようなものがついた虫が現れるのですが、

その雪虫が飛んでから1〜2週間ほどで初雪が降ることが多いのです。

 

このように、その地域に伝わる教えのことも「俚諺」と言います。

 

身近な存在なのに、意外と知らない言葉の「俚諺」。

ぜひこれを機に覚えてみてくださいね!

 

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!