今回のお題は「簾」「鈍色」「庫裏」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「簾」
今回の難読漢字は「暖簾(のれん)」でも使われている「簾」です!
そもそも、「暖簾」は本サイトでも難読漢字として紹介しているくらい、難しい漢字になります。
音読みにすれば「れん」になり、ちろん正解です!
でも、誰もが知っている言葉を今回は正解としますので、ぜひ考えてみてください!
「暖簾」から「暖」を除くと、どんなイメージになるか考えてみると案外正解にたどり着けるかも?
「簾」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは「〇〇〇」の3文字です。
ヒント② 夏の日にはこれがないと窓際は暑くてたまりません。
ヒント③ 「竹製」でできてはいますが、すごい細かい棒です。
「簾」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「すだれ」です!
「簾」とは、夏の日など暑いときに、窓の外側に立て掛けたり窓に固定して太陽の熱を和らげる「竹のカーテン」です。
昔の古民家で使われているイメージもありますが、その効果が絶大なことから最近のマンションや戸建てでも使っている人は多いですよね!
竹でできているため丈夫で長持ちしますし、お風呂場の窓につけて露天風呂っぽい雰囲気を出すことも可能な、昔の先人の知恵の塊です。
2問目はこの漢字!「鈍色」
「鈍色」って何て読むか分かりますか?
(どんしょく)ではありません。
「鈍い」(にぶい)「色」(いろ)と書きますが、どんな色を想像しますか?
明るい色ではなさそうですよね。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「鈍色」の読み方のヒントは?
「鈍色」は「濃いねずみ色」を指します。
平安時代は、喪服の色として使われていました。現在は「ねずみ色」「灰色」という言い方が主に使われています。
「鈍色の空」というと、「どんよりした雲が広がっていて、今にも雨が降りだしそうな重い雰囲気の空」という意味で使われます。
何と読むかわかりますか?
「鈍色」の読み方、正解は……
正解は……
「にびいろ」
です!
(にぶいろ)(どんじき)と読んでも間違いではありません。
特に、(どんじき)と読む場合は、僧侶の法衣の一種を意味する言葉になります。
平安時代中期に日本仏教が成立した時期につくられた衣服だと言われています。
「鈍色」という漢字のイメージを知っているだけで、どのような「灰色」なのかが分かります。
「鈍色」は「白に近い灰色」ではなく「黒に近い灰色」が頭に浮かびますので、短い言葉でイメージを共有する俳句などに使われることが多いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
最後はこの漢字!「庫裏」
「庫裏」って何て読むか分かりますか?
(こり)ではありません。
(くらうら)ではありません。
「庫」は「金庫」(きんこ)「車庫」(しゃこ)「文庫」(ぶんこ)などのように「庫」(こ)という読み方がありますが、(こ)とは読みません。
「裏」は「裏面」(りめん)「表裏」(ひょうり)のように(り)と読むのが正解です。
「庫」の読み方がわかれば、正解がわかります!
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「庫裏」の読み方のヒントは?
寺院の僧侶が居住する場所のことです。また、食事の用意をする寺院の台所のことを言います。
「庫裡」とも書きます。
僧侶が集まる場所を「伽藍」(がらん)と言いますので、寺院にはいくつかの「伽藍」があり、居住するスペースを「庫裏」と呼びます。
現在は僧侶が修行するスペースを「伽藍」と呼び、台所を含む居住スペースを「庫裏」と呼ぶところも多いようです。
何と読むか分かりましたか?
「庫裏」の読み方、正解は……
正解は……
「くり」
です!
お寺の住職の奥様を「お庫裏さん」と呼ぶところもあるようです。
しかし、仏教は元々僧侶が結婚することは禁じられていました。
結婚が許されたのは、日本で誕生した浄土真宗が初めてです。
日本以外の仏教は僧侶が結婚する習慣がないようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。