本日の難読漢字クイズは「蹤」「獪い」「袴」。
覚えておけば得をするかも…
ぜひチャレンジしてみましょう!
目次
1個目の漢字はこれ!「蹤」
「蹤」を何と読みますか?
跳・挫・似ているけど違いますね…
でも「足」と関係はありますよ!
「蹤」の読み方のヒントは?
1.「蹤」をひらがなにすると4文字になります。
2.「この道は獣の「蹤」が残ってるから危険かもしれない」のように使います。
3.『微細の蹤を認め音響を聞き分くるといえるは、』南方熊楠「十二支考」より引用
正解は…
正解は「あしあと」でした!
人や動物が歩いたり走ったりした後に残る足の形ですね! 過去の歴史、何かの痕跡などを指すこともあります。
一般的には「足跡」と書かれることが多いでしょう。
「蹤」の組み合わせは「足」と、人がゾロゾロ連なるという意味の「從」。
「從」は「従」の異字体です!
「蹤」の音読みは「ショウ」「シュ」、訓読みは「あと」「あしあと」「蹤う(したがう)」、漢検1級18画の漢字です。
「蹤」を使った日本語
前蹤(ぜんしょう)・先蹤(せんしょう):先人の行いの跡、前例、先例
蹤跡(しょうせき):事が行われたあと、後を追うこと
蹤血(はかり):計り、手負いの動物の血がしたたった跡(狩猟用語として)
追蹤(ついしょう):追跡、過ぎ去ったことを思い出すこと(「追従」と同じ)
筆蹤(ひつしょう):筆跡、筆の跡
2個目の漢字はこれ!「獪い」
今回の難読漢字は「獪い」です。
あまり誉められたことではありません。
でも、誰もが少しは「獪い」かも…
「獪い」の読み方のヒントは?
1.「獪い」をひらがなにすると6文字になります。
2.「案外、彼女には獪いところがあるね」のように使います。
3.「獪い」にニュアンスが近いカタカナ言葉は「トリッキー」です。
4.「獪い」をフランス語では「Méchant」、英語にすると「Wicked」と言います。
正解は…
正解は「わるがしこい」でした!
「獪」のはけものへん、隣の「會」は「会」のもとになった旧字。
「獪」と書くときに、「會」を「曾」と間違えやすいので注意が必要です。
「獪」の音読みは「カイ」「ケ」「カツ」「ゲチ」、訓読みは「獪い(わるがしこい)」、漢検1級16画の漢字です。
ずるいこと、ずるがしこい、調子よく立ち回るさまです。
「悪賢い」と書くのが一般的ですね!
誰だって少しくらいは「獪い」面があるはず…。
「獪」を使った熟語には、「老獪」と「狡猾」があります。
老獪(ロウカイ・ロウカツ):いろいろな経験を積んでいて獪いこと
狡猾(コウカツ):獪くてずる賢いこと
「獪い」の類義語には、腹黒い・ずる賢い・こざかしい・こすっからい・怜悧狡猾・邪知深いなどがあります。
3個目の漢字はこれ!「袴」
「袴」の読み方は、もちろん「はかま」です。
それでは、他の読み方を知っていますか?
今回は、けっこう難問です!
「袴」の読み方のヒントは?
1.「袴」をひらがなにすると4文字になります。
2.肌寒い季節は「袴」がありがたいです。
3.「袴」の類義語には「パッチ」「猿股」「股引き」「下穿き」「ズボン下」「すててこ」などがあります。
正解は…
正解は「ももひき」でした!
「袴」の音読みは「コ」、訓読みは「はかま」「ももひき」、漢検準1級11画の漢字です。
日本に「袴(ももひき)」が誕生したのは室町時代といわれていますよ!
長さで分類すると、「パッチ」は足首まで、「猿股」は太ももの上部まで、「すててこ」はひざ下までが目安です。
そういえば、スパッツやレギンスも「袴」の一種といえますね!
「ロングトランクス」「フレンチカルソン」というオシャレな呼び方をすることも。
一方、「袴(はかま)」には、雨袴、雪袴など、用途によっていろいろな種類があります。
肩衣袴(かたぎぬばかま)は、武士の裃(かみしも)の原型。括緒袴(くくりおのはかま)・奴袴(やっこばかま)・指貫袴(さしぬきばかま)は、袴の裾に組みひもを通して足首で結びとめるようにした袴です。