今日の難読漢字は
「或問」
「潟湖」
「熄む」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「或問」!
「或問」の読み方をご存じですか?
「或」は「或る」で「ある」という読み方がありますが「あるもん」ではありません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「或問」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○もん」の4文字
- 音読みです
- 「或る人問う」という書き下し文になります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「或問」の読み方、正解は・・・
正解は
「わくもん」
です!
「仮にある質問を設け、その質問に答える形式の文章」をあらわしています。
「或問、○○。答曰、□□(或る人問う、○○。答えて曰く、□□)」という形式で書かれている問答集ですが「或る人」は仮の存在で「答えて曰く」で自分の意見を述べるための形式です。
日本で有名なのは、江戸時代に熊沢蕃山が著した「大学或問(だいがくわくもん)」です。この著書に治山・治水論や貿易、君主のあるべき姿などの洞察、提言がまとめられていましたが、参勤交代や鎖国制度を批判したこともあり、蕃山は幕府により下総古賀(現在の茨城県古河市)に幽閉させられてしまいました。しかしその後も発禁を経て再度刊行され、江戸末期まで武士や思想家に影響を与え続けました。
言葉としては使われていなくても、今でも或問形式の文章は多く見かけると思います。
「或問」の読み方、是非覚えてくださいね。
難読漢字、2問目は「潟湖」!
「潟湖」の読み方をご存じですか?
「潟」は「新潟」「干潟」で使う漢字ですが、同じように「がたこ」と読むと間違いです。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「潟湖」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「せ○○」の3文字
- 音読みです
- 英語では「ラグーン」と呼ばれます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「潟湖」の読み方、正解は・・・
正解は
「せきこ」
です!
海の一部が砂州により外海と隔てられてできた湖沼のことをさします。
日本では茨城県の霞ケ浦(かすみがうら)、秋田県の八郎潟(はちろうがた)、静岡県の浜名湖(はまなこ)、北海道のサロマ湖などがあります。水深が浅く広いことが多いので、古くから干拓が行われており、特に八郎潟はかつて琵琶湖に次ぐ日本第2位の面積を誇っていましたが、今では小さな湖になっています。
「潟湖」の他に「潟(かた)」という呼び方もされ、その流れで「かたこ」と呼ばれることもあるそうです。
英語では「ラグーン」と呼ばれると説明しましたが、ラグーンは「潟湖」とサンゴ礁から作られた「礁湖(しょうこ)」に分かれており、日本最南端の沖ノ鳥島(おきのとりしま)もラグーンとされています。
もしかしたらあなたの住むところの近くにもあったかもしれない「潟湖」の読み方、是非覚えてくださいね。
難読漢字、3問目は「撼かす」!
「撼かす」の読み方をご存じですか?
「撼」は「感」という字に似ていますが、もちろん「かんかす」とは読みません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「撼かす」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「う○かす」の4文字
- 訓読みです
- 「撼るがす」だと「ゆるがす」という読み方になります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「撼かす」の読み方、正解は・・・
正解は
「うごかす」
です!
「物や人の心に衝撃を与えて揺り動かす」ことをあらわしています。
「震撼(しんかん)」という熟語で使われることが多い漢字ですが「撼」には「手で持って揺する」という意味があります。「感」には「感動」という使い方があることでわかるように「心が動く」という意味がありますが、手へんがつくことにより「自分の意志以上の力で動かされる」というニュアンスが含まれることになります。
発音が同じ「動かす」と同じ意味で使われることもあります。
「蚍蜉大樹(ひふたいじゅ)を撼かす(動かす)」は「蚍蜉(アリ)」が大木を動かそうとするように、身の程をわきまえず大それたことを行うたとえとして使われています。
現代ではあまり使われることはありませんが「撼かす」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
言葉自体は馴染みがなくても、身近にあるものや現在も使われているものが多くあったと思います。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。