漢字読み講座

【今日の難読漢字】「松籟」「流鏑馬」「詔」「瞠る」「皿鉢料理」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「松籟」

「流鏑馬」

「詔」

「瞠る」

「皿鉢料理」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「松籟」です!

「松籟」って、なんて読むのでしょう?

「松(まつ)」は読めるので・・・「まつたけ」?「まつやに」?

残念ながらどれも違います!

ただ、松の木の様子を表す、風情ある言葉なんですよ。

何と読むのかさっそく見ていきましょう!

「松籟」の読み方のヒントは・・・?

それではヒントです!

  • 「松籟」の意味は、「松林を吹き抜ける風の音」という意味の言葉です。
  • 同じ意味に「松濤」があります。
  • 読み方は、「しょう〇〇」の5文字です。

何と読むか、分かりましたか?

「松籟」の読み方の答えは・・・

正解は、「しょうらい」でした!

「松籟(しょうらい)」の「籟(らい)」には「風がものに当たって発する音」という意味があり、「松」の「籟」で「松林を吹き抜ける風の音」という意味になるというわけです。

また、松林を吹き抜ける風の音に似ていることから、茶の湯で茶釜の湯が煮えたぎる音の事も「松籟」というんですよ。

全く異なる音ですが、本当に似ているのか聞いてみたくなりますね。

太宰治著の『風の便り』にも「深夜の松籟は、浪の響きに似ています。」という一文があるんですよ。

また、松籟と同じ意味で「松濤(しょうとう)」という言葉もあります。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

2つ目の漢字は「流鏑馬」です!

「流鏑馬」を何と読みますか?

難読なのは真ん中の漢字だけではありません。

ヒントを見て考えてみましょう。

「流鏑馬」の読み方のヒントは?

1.「流鏑馬」をひらがなにすると4文字になります。

2.時代劇が好きな人は知っているかもしれません…

3.『また先日の流鏑馬の催しについての』中里介山「大菩薩峠」より引用

正解は…

正解は「やぶさめ」でした!

「流鏑馬」は、疾走する馬の上から弓矢を的に流す伝統武術です。

色々な流派がありますが、一般的に目標とする的は全部で3ヶ所、距離は助走から約220m、的に刺さると音が鳴る「鏑矢(かぶらや」という矢を使います。

「流鏑馬」についての最も古い記録は「日本書紀」。680年に奈良県長柄神社で行われた記録が残っています。平安時代には宮廷行事の一環として実施されました。

「流鏑馬」の成り立ち

続いて「流鏑馬」の成り立ちを見てみましょう。

「流」は「射流す」、「鏑」は前述した「鏑矢」、そして「馬」。

馬上から矢を射る武術は、元々「矢馳馬(やばせめ)」と呼ばれており、発音が転じて「やぶさめ」になったと考えられています。

鎌倉時代以降の「流鏑馬」は、いわゆる武士のたしなみでしたが、江戸時代からは祈願成就や厄除けといった神事としての意味合いが強くなったそうです。

3つ目の漢字は「詔」です!

「詔」の漢字一文字で、何と読むのでしょうか?

ある方からのお言葉を指す言葉なのですが・・・

社長さん?市長さん?大臣?総理大臣?

いえいえ、どれも違います。

ある特定の方のお言葉ですよ!

何と読むのか?誰のお言葉を指す言葉なのか?

さっそく見ていきましょう!

「詔」の読み方のヒントは・・・?

それでは、読み方のヒントです!

「詔」は、音読みでは「しょう」と読みます。

訓読みでは、「み〇〇〇り」の5文字です。

分かりましたか?

「詔」の読み方の答えは・・・

正解は、「みことのり」でした!

問題の「詔(みことのり)」の意味ですが、「天皇のお言葉」を指す言葉なんです。

身分の高い人、地位のある人の言葉というわけではなく、「天皇」に限定した言葉があるとは驚きですね。

天皇のお言葉や命令、またはそれを記した書物の事を「詔(みことのり)」と言います。

現代で一般的に使われる言葉というよりは、古語によく見られる言葉です。

『古事記』にも「そこでそれぞれに詔を下されて」と、「詔(みことのり)」が使われています。

同じように『日本書紀』『三国志』などにも、「詔(みことのり)」という言葉は使われているんですよ。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

4つ目の漢字は「瞠る」です!

瞠る」と書いて、なんと読むか分かりますか?

表現としてよく使われている言葉なので、絶対に聞いたことがあると思いますし、見たこともあると思います。

驚いて見るという様子を表せる言葉ですね!

さて、「瞠る」と書いてなんと読むでしょうか?

「瞠る」読み方のヒントは?

驚いた時に目が大きくなりますよね?

それが「瞠る」です!

「子供の成長に目を瞠る」「素晴らしいサービスに目を瞠る」などと使います。

主に純粋に「スゴイ!」と思った時には、自分でも目が大きくなっているのではないでしょうか?

そして、「瞠る」には、もうひとつ監視するという意味もあります。

注意深く監視することで、「相手に動きが無いか目を瞠っていた」と使います。

「瞠る」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇る」です。

さて、もうわかりましたか?

「瞠る」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「みはる」

です!

 

もうひとつ、「見張る」と書いても正解です!

どちらかというと、監視する方は「見張る」というイメージですよね。

ぜひ、覚えておきましょう。

5つ目の漢字は「皿鉢料理」です!

「皿鉢料理」の読み方をご存じでしょうか?

もちろん「さらはちりょうり」ではありませんよ。

「さらばちりょうり」や「さはちりょうり」と読んでも間違いではありませんが、今回はそれら以外の読み方を正解とします。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「皿鉢料理」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇」の7文字
  2. たくさんの魚や野菜を大皿に盛り合わせた料理のこと
  3. 高知県の郷土料理として有名です

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「皿鉢料理」の読み方!正解は!?

正解は「さわちりょうり」です!

「皿鉢」と書いて「さわち」と読むのは、なかなか難易度が高いですね。

冒頭でもお伝えしたように「さらばちりょうり」や「さはちりょうり」と読むのも間違いではありませんが、一般的にはほとんど「さわちりょうり」と呼ばれています。

「皿鉢(さわち)」とは薄くて大型の磁器の鉢のこと。

「皿鉢料理」は高知県の代表的な郷土料理で、様々な種類の魚や野菜を皿鉢(さわち)に盛り付けて、宴会などで出されます。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!