今回のお題は「賃う」「須く」「繰言」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「賃う」
今回の難読漢字は「賃う」です。
「貸」に似ていますが、「賃」ですよ!
賃貸物件の「賃」ですが、もちろん「ちんう」とは読みません。
「賃う」の読み方のヒントは?
1つ目のヒントは、「賃う」の「賃」という漢字です。
「賃金」という言葉が浮かびませんか?
賃金といえば…仕事ですね! 答えは仕事と関連があります。
2つ目のヒントは例文です。
人手が少なので、あと数人賃うことにした。
あそこにいるのが僕の賃い主です。
社長に気に入られて、賃われました。
正解は…
正解は「やとう」!
「賃い主」が仕事をした人に支払うお金が「賃金」です。
「やとう」には、「賃う」「雇う」「傭」「倩」4種類の漢字があります。
「賃」を使った熟語
「賃」を使った熟語で、珍しい言葉を紹介しましょう。
3文字熟語:木賃宿(きちんやど)。自炊システムの江戸時代の宿屋。調理用の「たきぎ」代を「木賃」と呼んだ。
4文字熟語:横断賃金(おうだんちんぎん)。同一の仕事ならば、どこで就労しても同じ賃金がもらえる仕組み。欧米では一般的な賃金ルール。
5文字熟語:賃金基金説(ちんぎんききんせつ)。古典経済学の用語。
6文字熟語:朝駆けの駄賃(あさがけのだちん)。「朝早く走らせる馬は元気がよく、少しくらいの荷物はなんとも思わない」。たやすく物事が進むというたとえ。
2問目はこの漢字!「須く」
「須く」の読み方をご存知でしょうか?
「須」は「急須(きゅうす)」の「す」という字ですが「すく」と読んでしまうと恥ずかしいですよ。
とはいえ、確かに読みにくいですね…
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「須く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇く」の5文字です。
- 「当然~すべき」という意味で使う。
- 子供は須く義務教育を受けるべきである。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「須く」の読み方の読み方!正解は!?
正解は「すべからく」です!
漢字は「須」の一文字なので、知らないとなかなか読めないでしょう。
「すべからく」という言葉の意味は、ヒントでも紹介したように「当然~すべき」ということです。
しかし、現在では少し意味が変わってきて、単に「例外なく全ての」という意味になってきているようです。
「~すべき」や「~でなくてはならない」という意味が無くなってきているのです。
言葉は次第に変化していくため、いずれは誤用の方が正しい使い方になるかも知れませんね。
最後はこの漢字!「繰言」
「繰言」と書いて、なんと読むか分かりますか?
繰り返し言うというイメージで合っています!
答えの出ない事を、何度も何度も繰り返し言う人っていますよね。
その人たちに使う言葉です。
さて、「繰言」と書いてなんと読むでしょうか?
「繰言」読み方のヒントは?
「繰言」とは、同じこと、特に泣き言や愚痴や不平不満を何度も何度も繰り返し言う、という意味で、基本的に話の進展はありません。
なので聞かされる方はたまったものではありません。
特に年を取ると、変えようのない過去を何度も何度も繰り返して悔やみます。
「老の繰言お許しあれ」の一言もなく、自分が繰言を言っている事にすら気が付いてないのかも!?
若い人でも自分では何も行動しないのに、消化できない自分の気持ちを無意識で何度も何度も話している人も居ます。
誰かの繰言に捕まった人はストレスが溜まってしまいます……。
「繰言」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「繰言」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「くりごと」
です!
「繰り言」と送り仮名を付けても同じ意味になります。
あまり繰り返し同じことを言っていると、避けられてしまいますよ。
注意しましょう。