今回は「惜敗」「鈍間」「胼胝」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「惜敗」
「惜敗」の読み方をご存知でしょうか?
まさか「ざんぱい」と読んでいませんよね?
「ざんぱい」は「惨敗」と書くので、間違えないように注意しましょう。
それでは「惜敗」は何と読むか、あなたにはわかりますか?
「惜敗」の読み方のヒントはこちら
- 「惜」の読み方が同じ熟語は「惜別」「哀惜」など
- 「敗」の読み方は「はい」
- 意味は試合などにわずかな差で負けること
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「惜敗」の読み方!正解は…!?
正解は「せきはい」です!
冒頭でお伝えしたように「惨敗」と間違えやすいのですが、惨敗は試合などで大差で負けることをいいます。
惜敗はわずかな差なので、意味が異なりますね。
「惜」と「敗」のどちらも簡単な漢字なのに、熟語になると読めない人が多かったかも知れません。
ちなみに「別れをおしむ」という意味の「惜別(せきべつ)」は、森山直太朗さんの「さくら」で使われているので、ご存知の方も多いでしょう。
2問目はこの漢字!「鈍間」
「鈍間」って、「どんかん」や「どんま」としか読めない!と思う方が多いのではないでしょうか?
「どんかん」で正解のような気もしますが、「鈍感」と書きますよね・・・
さて、なんて読むのでしょうか?
さっそく見ていきましょう!
「鈍間」の読み方のヒントは・・・?
漢字の「鈍」の意味は次の通り。
- 刃物の切れ味が悪い
- 感覚や動作がにぶい
- にぶくなる、にぶる
- 進行が遅い
- 角度が緩い
この中でも、「鈍間」は、「にぶい・おそい」という意味が当てはまります。
また、タイミングの事を「間(ま)」と言って、「間が悪い」なんて言いますよね。
「間がにぶい・おそい」ような人の事を何と呼ぶでしょうか?
言われて嬉しい言葉ではありません・・・
それが「鈍間」の読み方の答えです!
「鈍間」の読み方の答えは・・・
正解は、「のろま」でした!
「鈍間(のろま)」と言われてうれしい人はいないですよね・・・
「鈍間(のろま)」というと、動作がゆっくりな人をイメージするかと思いますが、それ以外にも下のような意味があります。
- 愚かに、軽率に行動する
- 知性が通常より劣る
- 素早く動かない様
- 理解するのに時間がかかる
- 分別に欠ける
どれもいい意味には使われないですよね・・・
ちなみに「鈍間」と同じ意味で使われる言葉の1つに「ひょうろくだま」があります。
ユニークな響きですよね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
最後はこの漢字!「胼胝」
「胼胝」
これ、何と読むかわかりますか?
あまり見かけない文字ですが、
実はあなたにもあるかもしれない物です。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「胼胝」読み方のヒント!
「胼胝」は、体にできるある物のことです。
私は指に胼胝がありますし、
あなたもどこかに胼胝ができているかもしれません。
さて、読めたでしょうか?
「胼胝」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「たこ」
です!
「胼胝」とは、
「同じ場所を繰り返し圧迫された皮膚が角質化し、分厚くなったもの」を表す言葉です。
「ペンだこ」が有名ですが、「座りだこ」や「ひじだこ」、
お神輿を担ぐ人のなかには、肩の部分に「まつりだこ」ができている人もいるのだとか!
よく聞く言葉の「耳に胼胝ができる」。
これは、何度も同じことを聞かされて、うんざりしている様子を表している言葉です。
何度も同じ場所を圧迫されてできる胼胝になぞらえて、
こんな慣用句ができるなんて、ウィットに富んでいますよね。
ちなみに似たような皮膚の変化に「うおのめ」があります。
違いは、胼胝ができても痛みはありませんが、うおのめは痛みが伴います。
見慣れない漢字ですが、意外と身近な存在「胼胝」。
意味も合わせて覚えて、スマートに読めるようになりましょう!