今回の難読漢字は「研鑽」「因循」「鮴」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「研鑽」
「研鑽」
これ、何と読むかわかりますか?
ビジネスメールや手紙などでも使えるこの言葉。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「研鑽」読み方のヒント!
「研鑽」は、誰かに意思表明をするときに使われます。
「これからも研鑽を積み重ねます。」
というような使い方をしますよ。
さて、読めたでしょうか?
「研鑽」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「けんさん」
です!
「研鑽」は、
「学問や技術などを深く追求し、高める努力をすること」を表す言葉です。
ヒントで出した例文「これからも研鑽を積み重ねます。」は、
「これからも勉強や努力を続けます」という意思表明の言葉なんです。
「研」は「研磨」などで使われるように、
「石などで磨いたり、研いだりすること」を表す漢字です。
それが転じて「努力して向上すること」という意味も持っています。
書くのが難しい「鑽」は、訓読みで「たがね」と読み、
金属を加工するための道具のことを表します。
実はこちらの漢字にも「物事を深く究める」という意味があるのです。
同じような意味の言葉を合わせて「学問や技術を磨く」という意味になっているんですね。
ビジネスメールなどでも活用しやすい「研鑽」。
しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「因循」
「因循」
これ、何と読むかわかりますか?
単体の漢字は見たことがあるのに、
組み合わせると見慣れないこの言葉。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「因循」読み方のヒント!
「因循」は、実はとっても簡単な読み方です。
「因」は、「原因」や「因縁」などに使われています。
また「循」は、「循環」がよく使われますよね。
これでどちらも読み方がわかったのではないでしょうか。
さて、読めたでしょうか?
「因循」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「いんじゅん」
です!
「因循」は、
「古いならわしや方法に従って、改めようとしないこと」を表した言葉です。
「引っ込み思案で、ぐずぐずと思い切りが悪いこと」を指す場合もあります。
「自分からパソコンを触らないなんて因循な上司だ」
「ずっと片思いをして行動に移さないなんて因循だなあ」
というように使いますよ。
また「因循姑息」という四字熟語もあります。
こちらも似たような意味の熟語で、
「決断力がなくはっきりしないこと」
「古い習慣に固執し、その場かぎりの行動をすること」という意味です。
「姑息」という漢字がつくことからも、
とても嫌な言葉なのがわかりますね。
読み方も意味もしっかり覚えて、スマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「鮴」
今回の問題は「鮴」。
難読漢字クイズではおなじみの「魚へん」です!
さて、あなたは何と読みますか?
「鮴」の読み方のヒントは?
1.「鮴」をひらがなにすると2文字になります。
2.魚のことですが、どの魚を指すのかは地域によって違います。
3.『北陸地方では鰍のことを鮴と呼んでいるが、変わった種類ではない。』佐藤垢石「冬の鰍」より引用
正解は…
正解は「ごり」でした!
「石伏魚」と書いても正解です。
いつも岩の合間に隠れ、じっと休んでいるように見えるため「休む」と「魚」を組み合わせた「鮴」という漢字になりました。
「鮴」は日本で生まれた日本特有の「国字」なので音読みはありません。
訓読みは「ごり」、もしくはその他の魚たちが当て字となります。
では、地方によって違う「鮴」と呼ばれる魚たちを紹介しましょう。
ウツセミカジカ・チチブ・ウキゴリ・ヨシノボリ・カサゴ・メバル・メダカ・シマドジョウ・アユカケ・ドンコなどなど…たくさんいますね!
ちなみに地方によって「鮴(ごり)」の読み方もさまざまです。
「ゴリンベト」「ゴリンドー」「ゴリンジョ」「ゴリンチョ」などと呼ぶそうです。
全国的によく知られているのは石川県の郷土料理。
特に金沢市周辺では、小魚のカジカを唐揚げや刺身、ウキゴリをしぐれ煮や佃煮にします。