今回は「威す」「訝る」「発く」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「威す」
「威す」の読み方をご存じでしょうか?
「威嚇(いかく)」や「脅威(きょうい)」では「い」と読みますが、「いす」と読むのは間違いですよ。
人を怖がらせることに関係ありそうですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「威す」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇す」の3文字
- 人に恐れさせることです
- 「銃で威されて金品を奪われた」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「威す」の読み方!正解は!?
正解は「おどす」です!
一般には「脅す(おどす)」と書くことが多いので、読みにくかったかもしれませんね。
「おどす」の漢字表記には以下の3種があります。
- 脅す:怖がらせたり、おびやかしたりする(例:秘密をばらすと脅して金を取る)
- 威す:武器や暴力を使って恐れさせる(例:新兵器で他国を攻撃すると威す)
- 嚇す:大声で相手を威嚇する(例:大声で嚇して従わせる)
それぞれに少しずつ使い方が異なるため注意しましょう。
2問目はこの漢字!「訝る」
「訝る」の読み方をご存じでしょうか?
「牙(きば)」という字が使われていますが、「きばる」と読むのはもちろん間違いです。
「訝」という漢字には「疑う」という意味があるようですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「訝る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇る」の4文字
- 怪しく思うことです
- 「彼が何を言っても訝った目で見られる」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「訝る」の読み方!正解は!?
正解は「いぶかる」です。
「訝(いぶか)る」とは、ヒントで示したように怪しく思ったり疑ったりすることをいいます。
また、物事がはっきりせず、気がかりに思う場合に使われることも。
下は「訝る」を使った例文です。
- 人混みをかき分けて走る彼を人々が訝し気に見ていた
- 彼女が会議に欠席した理由を訝しんでいる
- 目標の達成を訝んでいるのは私だけではないだろう
「訝る」は、聞いたことはあっても日常会話では余り馴染みのない言葉かもしれません。
「訝る」の読み方や意味をこの機会に覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「発く」
「発く」の読み方をご存じでしょうか?
「発」という字は小学3年生で習うお馴染みの漢字ですが「出発(しゅっぱつ)」「発生(はっせい)」など、もっぱら熟語で使います。
送り仮名をつけることは滅多にないので、読めない方が多いかもしれません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「発く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇く」の3文字です
- 他人の秘密や悪事を探って公にすること
- 「探偵は彼らの企みを全て発いた」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「発く」の読み方!正解は!?
正解は「あばく」です!
一般には「暴く」と表記されることがほとんどなので、ヒント無しで正解できた方は少ないのではないでしょうか。
「発く」は本来「土を掘って中のものを取り出す」という意味ですが、人の秘密や悪事を暴露するという意味の「暴く」と同じ意味としても使われています。
また「発く/暴く」には「ずたずたに切る」という意味もあるので、覚えておきましょう。