今回の難読漢字は「遽しい」「贐」「発願」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「遽しい」
「遽しい」の読み方をご存じでしょうか?
「遽」は音読みで「きょ」と読むことができますが「きょしい」と読むのは間違いです。
今回は訓読みで考えてくださいね。
滅多に見ない漢字なので、かなりの難読です…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「遽しい」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇しい」の6文字
- 物事を急いでしようと慌てている様子
- 「朝からバタバタと遽しい」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「遽しい」の読み方!正解は!?
正解は「あわただしい」です。
一般にはほとんど「慌ただしい」と表記するため、読みにくい方が多かったのではないでしょうか。
「遽しい(あわただしい)」には以下の2つの意味があります。
- 物事を急いでしようとして慌てているさま
例)1時間後には出かけないといけないため、遽しく準備している - 変化が激しい様子。状況が不安定で流動的
例)今の時代は遽しく、先の読めない状況だ
「遽しい」と書くのは画数が非常に多くて大変ですが、この機会に覚えておいてくださいね。
2問目はこの漢字!「贐」
「贐」の読み方をご存じでしょうか?
「我儘(わがまま)」の「儘」に似ていますが、「まま」と読むのは間違いです。
よく見ると、偏が違いますよね。
難しい漢字ですが、日常で耳にする言葉ですよ…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「贐」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- ひとことで言えば「餞別(せんべつ)」のことです
- 「卒業生に贐の言葉を贈る」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「贐」の読み方!正解は!?
正解は「はなむけ」です!
「贐(はなむけ)」とは、新たな旅立ちや門出を祝って贈る金品や言葉などのことをいいます。
また、ヒントで紹介した「餞別(せんべつ)」の「餞」という字も「はなむけ」と読むことができますよ。
ちなみに、古代に旅に出る人の安全を願って、その人の馬の鼻を行き先へ向けたことを「馬の鼻向け」と呼んだのが、現代の「はなむけ」という言葉の由来になっているそうです。
ちょっとした豆知識として覚えておくといいかも。
最後はこの漢字!「発願」
「発願」の読み方をご存じでしょうか?
「開発(かいはつ)」の「はつ」と「祈願(きがん)」の「がん」で「はつがん」と読んでしまいそうになりますが、残念ながら間違いです。
簡単に読めそうなのに、間違えやすい言葉だといえますね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「発願」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 仏教用語の1つでもあります
- 神仏に願をかけること
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「発願」の読み方!正解は!?
正解は「ほつがん」です!
「発願(ほつがん)」とは「神仏に願いをかけること」もしくは「悟りを求める心や、人々を救おうという心を起こすこと」をいいます。
「発」という字は「発案(はつあん)」「自発(じはつ)」「発表(はっぴょう)」「出発(しゅっぱつ)」など、一般には「はつ」と読むことが多いため「はつがん」と間違えやすく注意が必要です。
「発」を「ほつ」と読む例としては以下のようなものがあります。
「発作(ほっさ)」「発端(ほったん)」「発起(ほっき)」「発句(ほっく)」
こうしてみると「ほつ」と読む例も意外とありますね。
この機会に覚えておきましょう。