「灸」の読み方をご存じですか?
「灸」は「お灸」が有名ですが「きゅう」以外にも読み方があります。
いったい何と読むのでしょうか?
「灸」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「や○○」の3文字
- 訓読みです
- 意味は「お灸」と同じですが、主に使われる地方が違います
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「灸」の読み方、正解は・・・
正解は
「やいと」
です!
「灸」はもぐさを皮膚の上で燃やすことで行う治療法で、約三千年前の大昔から使われています。「やいと」という読み方は「焼き処(と)」が音変化したものとも言われています。岐阜県の方言と言われていますが、日本の西側で使われることが多いそうです。
「灸をすえる」
実際に自宅でお灸をすることが現在では少なくなりましたが、今でも使われているのが「灸をすえる」という言葉です。子どもなどを強く叱るという意味で使われることが多く、関西で「やいと」と読むのは主に「灸をすえる」という表現をする時だそうです。
しかしこの言葉のせいで「灸は熱く苦痛が強いられるもの」というイメージが定着してしまい、鍼灸師が迷惑したそうです。実際ニュースでそのような使い方をしないでほしい、と日本鍼灸師会が申し入れをし、現在は報道で使われることは少なくなったそうです。
「灸」の意外な読み方をこの機会に是非覚えてくださいね。