今回のお題は「倦ねる」「痩地」「香蕈」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「倦ねる」
本日の難読漢字クイズは「倦ねる」です。
倦怠感の「倦(ケン)」ですが、それ以外の読み方を考えてみましょう。
「倦ねる」をひらがなにすると4文字になります!
「倦ねる」の読み方のヒントは?
ヒント1. 『今朝から美登利の機嫌が惡くて皆なあぐねて困つて居ます、』樋口一葉「たけくらべ」より引用
ヒント2. 「倦ねる」の類義語や関連語には、「思案する」「苦渋」「当惑」などがあります。
ヒント3. 日常会話で使うことはないかもしれませんが、昔の文学作品でよく目にする言い回しです。
正解は…
正解は「あぐねる」でした!
いろいろ考えても良案が思いつかず、いろいろ努力しても思うような結果が得られずに困ってしまうことです。
現代語では、途方に暮れる、持て余すなどのニュアンスに近いでしょう。
「倦」という漢字は形声文字で「人間が丸くなって疲れている様子」をあらわしています。
音読みは「ケン」、訓読みは「倦む(うむ・あぐむ)」「倦ねる(あぐねる)」「倦れる(つかれる)」です。
「倦ねる(あぐねる)」の使い方
「倦ねる」という言葉を単独で使うケースは少なく、頭に〇〇を付けることが多いです。
例えば、考え倦ねる・攻め倦ねる・思い倦ねる・探し倦ねる・伸び倦ねる・答え倦ねるなどです。
2問目はこの漢字!「痩地」
「瘦地」と書いて、なんと読むか分かりますか?
漢字のイメージ通り、痩せた土地の事、瘦せ地の事をいいますが(やせち)ではありません。
作物や草木の育ちにくい土地ですが、家を建てたり駐車場にするには問題はなさそうです。
昔は農作物が育つかどうかが、とても重要だったのでしょう。
さて、「痩地」と書いて、なんと読むでしょうか?
「痩地」読み方のヒントは?
「痩地」とは、地味(ちみ)がなく、作物などの生産力がない土地の事です。
反対に地味が良く肥えており、作物が良く育つ土地の事を沃土(よくど)と言います。
家を建てるのに関係がないとはいえ、土地を買う時に「痩地」と言われるとちょっと引っかかるものがありますね。
庭でガーデニングなどをするなら、栄養を沢山入れてやる必要があるかもしれません。
「痩地」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
「痩」は「痩身」とも使われる漢字です。
さて、もうわかりましたか?
「痩地」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「そうち」
です!
また(やせち)(やせぢ)と読んでも正解です。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「香蕈」
「香蕈」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(こうそう)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「香蕈」読み方のヒントは?
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
あるキノコの名前ですが、キノコのなかでも1,2を争うとても馴染みのある品種です。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「香蕈」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「し」です。
しで始まる馴染みのあるキノコというと、もはや2択ですね。
肉厚な食感や独特のひなびた風味がたまらないのですが、 若干好き嫌いの分かれる食材かもしれません。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「香蕈」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しいたけ」
です!
しいたけというと「椎茸」の表記のほうが一般的ですが、今回の出題のように「香蕈」とも書きます。
椎の木にできることが多いことから、そのまましいたけと名付けられたそうです。
香蕈の蕈という漢字は「キノコ」という意味なので、直訳すると「香るキノコ」となります。
たしかにしいたけは日本人が好むと言われる、独特の香りや風味がありますね。
干したしいたけにはグアニル酸という旨味成分が豊富なため、特に精進料理の出汁とりには欠かせません。
じっくり炭火で焼いてしょうゆをちょっとたらしても最高ですね。