今日の難読漢字は
「晦朔」
「狼戻」
「糾える」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「晦朔」!
「晦朔」の読み方をご存じですか?
「晦」という字は「大晦日」で使う文字で、「朔」は果物の名前で見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
いったい何と読むのでしょうか?
「晦朔」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○さく」の4文字
- 音読みです
- 太陰暦と関係のある言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「晦朔」の読み方、正解は・・・
正解は
「かいさく」
です!
「晦」は「みそか」「つごもり」とも読み、月の最終日のことをさします。年の最後の月、つまり12月の最終日が「大晦」または「大晦日」と書いて「おおみそか」「おおつごもり」と言われるのです。
太陰暦では新月となる日が1日とされることから「朔(朔日)」は「ついたち」とも読み、月の始まりをさしています。
つまり「晦朔」は「みそかとついたち」のことであり、一ヶ月間をさす言葉でもあります。
「朝菌は晦朔を知らず」
「晦朔」を使った有名な故事成語に
「朝菌は晦朔を知らず」
があります。
「朝菌(ちょうきん)」は朝生えて晩には枯れるキノコのことで、寿命が短いものは晦日と朔日の区別もつけることができない、短命ではかないものの例えとされています。
もう一つ「狭い世界に生きる者は広大な世界を理解できない」という意味もあります。どちらの意味でも、生きる者のはかなさを感じる言葉ですね。
月の終わりや初めになったら「晦朔」という言葉と読み方を是非思い出してみてくださいね。
難読漢字、2問目は「狼戻」!
「狼戻」の読み方をご存じですか?
「狼」という字は動物のオオカミでお馴染みですし「戻」は「戻る」という字をよく見るのでこちらもお馴染みですが、オオカミが戻ってくるという意味ではありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「狼戻」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ろう○○」の4文字
- 音読みです
- 「狼藉」という言葉と同じような意味を持ちます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「狼戻」の読み方、正解は・・・
正解は
「ろうれい」
です!
「狼」はオオカミという意味の他に「オオカミのように凶暴なもの」「みだれる」「うろたえる」などの意味があります。
「戻」には「もどる」の他に「道理にそむく」という意味があります。
「狼戻」は「オオカミのように欲が深く道理にそむくこと」や「乱暴なふるまい」のように「狼藉(ろうぜき)」と同じ意味で使われています。
何故か悪いイメージを持つ「狼」
日本では、オオカミは山神の使いとされており、語源は「大神」だったと考えられています。「神」は信仰の対象であると同時に人間の命を奪うものとして恐れられていたとも言われています。
「狼」という漢字に悪い意味があったり、西洋の童話、おとぎ話でも人や家畜を食べる象徴だったりと、世界的にオオカミにいいイメージは無いようです。実際に動物を捕食するとはいえ、ちょっとオオカミが可哀想になってしまいますね。
「狼戻」という言葉を見かけたら、オオカミのことと読み方を思い出してくださいね。
難読漢字、3問目は「糾える」!
「糾える」の読み方をご存じですか?
「糾」という字は「糾弾」「紛糾」のように何か悪い方向にこじれたイメージがありますが、悪い意味を持っているわけではありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「糾える」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「あ○○える」の5文字
- 訓読みです
- 故事成語で使われる言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「糾える」の読み方、正解は・・・
正解は
「あざなえる」
です!
「糾」という漢字は「あわせる」「もつれる」「ただす」という意味があり「糾える」という場合は「あわせる」という意味で使われます。
(糸や縄を)より合わせる、という意味になります。
「禍福は糾える縄の如し」
「糾える」という使い方で一番見かけるのは、故事成語の
「禍福は糾える縄の如し」
でしょう。
「禍福(かふく)」とは「災難と幸福」「不運と幸運」というように、それぞれの字が逆の意味を持つ熟語です。
「幸福と不幸は、より合わせた1本の縄の表裏のように交互に来るものである」という意味があります。主に悪いことが起こった人に、悪いことばかり起こることはない、と励ます時に使います。一方、目先のことに一喜一憂しても仕方ない、という意味でもあります。
何か良くないことが起こった時は「糾える」の読み方を思い出しつつ、悲観的にならないようにしたいものですね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は主に故事成語がもととなった難読漢字を選んでみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。