今回は「和気靄靄」「阿形吽形」「俯せ」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「和気靄靄」
今回の難読漢字クイズは「和気靄靄」です。
あなたは何と読みますか?
ほっこりする素敵な日本語ですよ!
「和気靄靄」の読み方のヒントは?
1.「和気靄靄」をひらがなにすると6文字になります。
2.「和気靄靄」の対義語には「殺伐」「一触即発」「嫉視反目」などがあります。
3.ひとりではなく、複数の人間が集まった様子です。
4.『むしろ和気靄々、とでも言つていいくらゐのものでございまして、』太宰治「右大臣実朝」より引用
正解は…
正解は「わきあいあい」でした!
複数の人がいて、仲良く和やかな、うちとけた雰囲気に満ちていることです。
一般的には「和気あいあい」のように、後半をひらがなにしますね!
現代風に言い換えると「キャッキャウフフ」が近いニュアンスかもしれません。
「靄(もや)」には「和やかなさま」という意味があります。
ちなみに「和気藹藹」と書いても正解。
「藹」には「心が和むさま・おだやか・草木が生い茂るさま」という意味があります。
「和気靄靄」の類語は「和気」がポイント!
「和気靄靄」と同様の意味を持つ類語には「和気」が用いられています。
例えば、和気藹然(わきあいぜん)・和気洋洋(わきようよう)・一団和気(いちだんのわき)などの熟語があります。
2問目はこの漢字!「阿形吽形」
「阿形吽形」を何と読みますか?
日常会話で使うことはほぼないでしょう。
でも、言われてみれば知っているはずです!
「阿形吽形」の読み方のヒントは?
1.「〇〇の呼吸」に関係しています。
2.日本の歴史が好きな人はピンとくるかもしれません。
3.キーワードは「神仏習合」です。
正解は…
正解は「あぎょううんぎょう」でした!
「阿形吽形」は神仏の像です。
金剛力士像は二体一組が一般的。
向かって右側が阿形像で口が開いています。
向かって左側を吽形像といい、口が閉じています。
※金剛力士は仁王とも呼ばれる。
また、狛犬も同様に阿形吽形で配置されており、よく見ると口の様子も同じです。
「阿形吽形」が意味すること
「阿形吽形」それぞれの像が意味することは…
「阿形」の「阿(ア)」は全ての始まり、「吽形」の「吽(ウ)」はすべての終わりをあらわしています。
始まりと終わり、「あうんの呼吸」の「阿吽」です。
仏教はインドから渡来したので、「阿吽」はインドのサンスクリット語。
日本は神仏習合の国なので、お寺だけでなく神社でも「阿形吽形」に出会えます。
ちなみに沖縄にいるシーサーも、狛犬と同じ「阿吽」の口で配置されていますね!
狛犬とシーサーは「阿」がオスで「吽」がメスなのだそう。
最後はこの漢字!「俯せ」
「俯せ」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字自体は難しくないのに、正しく読める?と聞かれると
ちょっと不安になるこの漢字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「俯せ」読み方のヒント!
「俯せ」は、実はとても身近な言葉。
これをお読みのあなたも、かならずやったことがある体勢です!
老若男女誰でもする体勢なので、子どもでも通じる言葉。
もう一つヒント。
「〇〇〇せ」と、ひらがな3文字がはまります!
さて、あなたは何と読みましたか?
「俯せ」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「うつぶせ」
です!
「俯せ」は、
「おなかを下にして横になる体制」という意味の言葉です!
寝る時にうつ伏せになったり、
マッサージや整体などでもこの体勢になりますよね。
漢字の印象から「ふせ」と読んでしまった方もいるのではないでしょうか?
この漢字以外にも「うつ伏せ」とも書くため、
こちらの方が馴染み深いかもしれません。
ちなみに天井をむいて寝る体勢は「仰向け」。
こちらはよく見かけるお馴染みの漢字で読みやすいと思います。
合わせて覚えておきましょう!
普段よく使う言葉でも、漢字にしてみると読みにくい「俯せ」。
対義語も合わせて覚えて、スマートに読めるようになりましょう!