今回は「競り」「霖」「箴め」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「競り」
「競り」と書いて、なんと読むか分かりますか?
耳で聞けば納得ですが、あまり書くことは無いかもしれません。
しかし日常生活でも、色々な所で使われている漢字ですよ!
仕事によっては、毎日「競り」に行くという人も居ると思います。
さて、「競り」と書いてなんと読むでしょうか?
「競り」読み方のヒントは?
「競」は、徒競走(ときょうそう)、競輪(けいりん)、競馬(けいば)など、何かと競う(きそう)という漢字です。
ここでいう「競り」も誰かと競うことになります。
「競り」は主に朝の市場で使われています。
生花、果実、魚などなど。
市場見学に行くと、朝からみんな活気が良くて元気が出ます。
生もの以外の競りは、最近ではオークションが多いですね。
競りでもオークションでも、競い合って競り落とします。
「競り」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇り」です!
さて、もうわかりましたか?
「競り」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「せり」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「霖」
「霜(しも)」や「霧(きり)」、「霙(みぞれ)」や「霰(あられ)」・・・
天気に関わる、空から降ってくるものには「雪」のように「雨かんむり」がつきますよね。
雨かんむりがつく漢字は非常に多いですが、「霖」は見慣れない漢字だという人が多いのではないでしょうか・・・?
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「霖」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「霖」は、空から降る雨の一種です。
雨は雨でも、豪雨もあれば小雨もありますよね。
「霖」はどんな雨なのかと言うと・・・
「長く降り続く雨」の事なんですよ!
何と読むのかはずばり、「長く降り続く雨」が関係します。
考えてみてくださいね。
「霖」の読み方の答えは・・・
正解は、「りん・ながあめ」でした!
訓読みでは「ながあめ」と読みます。
長く降り続く雨の事だから「ながあめ」なんです。
音読みの「りん」は、「秋霖(しゅうりん)」、「春霖(しゅんりん)」、「梅霖(ばいりん)」のように使われます。
ちなみに辞書で「霖」という漢字を引くと、「3日以上降り続く雨」と書かれています。
「長く降り続く雨」というのは、具体的には3日以上なんですね!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
最後はこの漢字!「箴め」
あなたは「箴め」を何と読みますか?
相手のためを思ってすることです。
でも、された方はちょっと嫌…かもしれません。
「箴め」の読み方のヒントは?
1.「箴め」をひらがなにすると4文字になります。
2.「箴め」の類義語には「警告」「懲罰」「御法度」などがあります。
3.『北鳴四郎が云った言葉が箴をなして、』海野十三「雷」より引用
正解は…
正解は「いましめ」でした!
前もって注意すること、懲らしめることですね。
一般的には「戒め」「誡め」と書かれることが多いでしょう。
あまり使われませんが「縛め」「警め」でも正解です。
今回の難読漢字「箴」には、縫い針、鍼治療に使う医療用の鍼「箴石(しんせき)」という意味もありますよ!
「箴」の音読みは「シン」、訓読みは「箴(はり)」「箴め(いましめ)」「箴(いしばり)」、漢検1級15画の漢字です。
「箴」を用いる日本語
規箴(きしん):守るべき規範、それをもって箴めること
四箴(ししん):増長しない・欲望を野放しにしない・要求し過ぎない・楽しみを追い過ぎない。以上、人として守るべき4つの箴め
箴言(しんげん):旧約聖書の一書
箴言集(しんげんしゅう):フランスのラ・ロシュフーコーの格言集、聖書の箴言とは別ものなので注意!