今回の難読漢字は「面従腹背」「霤」「素気無い」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「面従腹背」
「面従腹背」と書いて、なんと読むか分かりますか?
四文字熟語のひとつで、
面(顔)では従い、腹(気持ち)は背中を向けるという意味です。
強い物には媚びるという意味でもあるので、そういう人は掌返しも常に隣り合わせです。
身近に居るなら気を付けなければいけない人であり、
「一番怖いのは人間」
なんて言葉がよく似合います。
きっと想像通りの意味で合っています。
さて、「面従腹背」と書いてなんと読むでしょうか?
「面従腹背」読み方のヒントは?
「面従腹背」の意味は、表面だけは服従するように見せかけて、内心では反対することです。
態度をコロコロと変え、強いものにヘラヘラとついていく人なんてのは「面従腹背」ですね。
偉い人に従っているふりをして、裏では陰口がひどい人も当てはまります。
マイナスな意味が強いですが、自分でも知らないうちに使っていることもあります。
些細なもめごとの時に、その場を収めるため、納得できないけど「面従腹背」で表面では納得しているような態度を示すことってありませんか?
それも「面従腹背」ですよ!
「面従腹背」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇〇〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「面従腹背」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「めんじゅうふくはい」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「霤」
「霤」って何て読むかわかりますか?
音読みでは(りゅう)と読みます。
ここでは、訓読みを答えてください。
有名な作曲家ショパンの曲名としても使われています。
さて、何と読むのでしょうか?
「霤」の読み方のヒントは?
- 平仮名4文字です。”〇〇〇〇”
- 雨が降って軒先や木の枝から滴り落ちてくる様子を表しています。
- 「”〇〇〇〇”石を穿つ」ということわざがあります。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「霤」の読み方、正解は……
正解は……
「あまだれ」
です。
(したたり)とも読みます。
ヒントでも紹介した「あまだれ石を穿つ」ということわざがあります。
「小さなことでもコツコツと積み上げていくことで、大きなことを成し遂げることができる」という意味です。
類語は「塵も積もれば山となる」
「ローマの道は一日にしてならず」
「継続は力なり」などがあります。
反対の意味のことわざは「焼け石に水」です。
「小さな努力や援助では何の役にもたたないこと」を表しています。
しかし、あくまでもその場限りの小さな力に対して使われますので、継続の意味を含みません。
やはり、小さなことを少しずつ続ける努力が大切ですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後はこの漢字!「素気無い」
「素気無い」
これ、何と読むかわかりますか?
「こんなの簡単じゃん!」と思った方、
実はそれ間違っているかもしれません。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「素気無い」読み方のヒント!
「素気無い」は、勘違いして読んでいる方が多い漢字。
あなたも「そっけない」と読んでいませんか?
確かに「そっけない」に似ているのですが、
こちらの場合は「素っ気ない」と書くのが正解。
「素気無い」は、別の読み方をしますよ。
さて、あなたは何と読みましたか?
「素気無い」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「すげない」
です!
「素気無い」は、
「相手に対して思いやりのない態度」「無愛想な態度」という意味の言葉です!
実は「そっけない」と同じ意味合いなんです。
意味も漢字も似ていると、混乱してしまいますよね……。
もともとの言葉は「素気無い」が先。
古語には「すげなし」という形容詞があり、
こちらが「思いやりのない様子」という意味です。
この「すげなし」が変化して「すげない」となり、
「素気無い」という漢字が当てられたようです。
現在使うとすると「素っ気ない」の方が一般的。
でも小説などでは見かける漢字なので、
これを機にスマートに読めるようになりましょう!