「乞骸」の読み方をご存じですか?
「乞」は「乞食」、「骸」は「骸骨」などで見かける漢字ですが、それを合わせた言葉はいったい何と読むのでしょうか?
「乞骸」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○がい」の4文字
- 音読みです
- 社会人には身近にある状況のことをあらわしています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「乞骸」の読み方、正解は・・・
正解は
「きつがい」
です!
「辞職する、辞職を願い出る」という意味があります。
しかし、辞職するという意味にしてはちょっと物騒な文字を使っていますね。漢字の成り立ちから確認してみましょう。
「乞」という漢字には「ほしがる、求める」という意味があります。
「骸」という漢字には「からだ」という意味がありますが、「なきがら」、つまり死体という意味で使われることが多いです。
何故「辞職」に「死」を意味する言葉がついてくるのかというと、この言葉は主に「官(政府や国家、主君などにつかえる職種)」を辞職する時に使われたためです。
自分の身は主君に捧げたため、その残骸をもらい受けて郷土に帰り埋葬する、という言い方になるようです。
もちろん、辞職するために本当に生命をかけているわけではないでしょうが、この言葉が使われていた頃はそれくらいの気持ちで官職に就いていたということなのでしょう。
現代では想像しづらい使い方ですが、「乞骸」の読み方は覚えておいてくださいね。