今日の難読漢字クイズは…
「白頭鳥」「水蚤」「倥った」
あなた何と読みますか?
目次
1個目の漢字はこれ!「白頭鳥」
「白頭鳥」を何と読みますか?
「はくとうちょう」ではありません。
早速ヒントを見てみましょう!
「白頭鳥」の読み方のヒントは?
1.「白頭鳥」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「白頭鳥」は秋の季語です。
3.「白頭鳥」は花の蜜や果実など甘いものが大好きです。
正解は…
正解は「ひよどり」でした!
「白頭鳥」とは、スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類される鳥類。
「鵯」とも書きます。
全長28cm前後のほっそりした姿で、甲高い「ヒーヨ、ヒーヨ!」という鳴き声が特徴的。
頭部から背中にかけて、白っぽい灰色の羽毛に覆われています。
『ひよどりのこぼし去りぬる実のあかき』蕪村
俳句では秋(晩秋)の季語。
日本では公園でも見かける「白頭鳥」ですが、国外にはほぼいないため、海外のバードウォッチャーからは珍鳥として人気があります。
基本的に花の蜜や果実といった甘いものを好みますが、ブロッコリーやキャベツも好きなので、農家の方からは嫌われているそうです。
「白頭鳥」は人慣れしやすく、飼い主を見分けるほど賢いため、平安時代は貴族のペットとして愛されました。
当時の貴族たちは「白頭鳥」に無名丸とか千代丸などの名前をつけて、姿や鳴き声の美しさを競う「ひよどりあわせ」という勝負をして楽しんだといいます。
2個目の漢字はこれ!「水蚤」
「水蚤」を何と読みますか?
「水ノミ」ではありません…
直接裸眼で見るのは大変なものです!
「水蚤」の読み方のヒントは?
1.「水蚤」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「水蚤」をスペイン語にすると「Dafnia」、フランス語では「Daphnie」です。
3.小学校の理科の授業で見たことがあるはず!
正解は…
正解は「みじんこ」でした!
「水蚤」とは、水の中で暮らす甲殻類のプランクトンです。
小学校の理科の授業で、顕微鏡を使って観察しませんでしたか?
「水蚤」には色々な種類がありますが、日本の田んぼなどによく発生するのは「タマミジンコ」というものです。
「水蚤」は、ストレスの少ない快適な環境だとメスだけで生殖を繰り返してメスだけが増えます。
しかし、ストレスが強い環境になるとオスを産むようになり、オスとメスからは耐久卵(たいきゅうらん)という特殊な卵が作られます。
耐久卵は、環境が改善されるまで水底で生まれるのを待ち続けられる丈夫な卵です。
不思議な性質を持っていますね!
「蚤」という漢字には、隠翅目(のみめ)の昆虫などの意味があります。
「蚤」の音読みは「ソウ」「ショウ」、訓読みは「つめ」「のみ」「蚤い(はやい)」、漢検準1級10画の漢字です。
3個目の漢字はこれ!「倥った」
「倥った」を何と読みますか?
あまりいい気分のものではありません。
できれば味わいたくない気持ちかも…
「倥った」の読み方のヒントは?
1.「倥った」をひらがなにすると、「〇〇った」になります。
2.「倥った」の類義語には「不覚」「スキがあった」「気のゆるみ」などがあります。
3.「ああ!ちきしょう倥ったぜ!」「おい、手ごわいぞ、倥るなよ」のように使います。
4.『殊に女に懸けては倥( ぬかり)無き』小栗風葉「寝白粉」より引用
正解は…
正解は「ぬかった」でした!
「抜かった」と書く方が一般的です。
「倥った」とは、油断して失敗すること、または雨や雪で道がドロドロになっている様子です。
「倥」という漢字には、油断をしてしくじる、おろか、あわただしいなどの意味があります。
「倥」の音読みは「コウ」「ク」、訓読みは「倥しい(いそがしい)」「倥か(おろか)」「倥る(ぬかる)」、漢検1級、10画の漢字です。
「倥」を使う四文字熟語
干戈倥偬(かんかこうそう):いつも戦争をしていて休む暇がないこと
兵馬倥偬(へいばこうそう):戦争で日々せわしない軍人の生活
戎馬倥偬(じゅうばこうそう):戦場であわただしく、忙しく軍務を行うこと
どれも戦いに関連していますね!