今回は「穽」「為来り」「洒洒落落」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「穽」
「弄ぶ(もてあそぶ)」や「葬る(ほうむる)」と似ている漢字の「穽」ですが、よく見れば違う漢字です!
今回問題になっている漢字「穽」は、「穴かんむり」に井戸の「井」を合体させた文字です。
何と読む漢字なのか、さっそく見ていきましょう!
「穽」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです。
「穴かんむり」に井戸の「井」が合わさった漢字・・・穴も井戸も地面を掘った深い溝を表す言葉ですよね。
「穽」もやはり、そのように地中深い穴を意味しています。
しかもテレビのドッキリ番組などでよく見かける・・・
読み方は、ひらがなで「お〇〇〇〇」の5文字です。
もう、分かりましたよね?
「穽」の読み方の答えは・・・
正解は、「おとしあな」でした!
「おとしあな」は現在では「落とし穴」と書くのが一般的ですが、一文字の「穽」という漢字もあるなんて驚きですね。
「穽」とは、次のような意味があります。
- 歩く人や獣が気付かず落ちるように仕掛けられた穴
- 人を陥れるための策略
地面を掘って作る落とし穴だけでなく、人を陥れるための策略の事も表現するのです。
例えば「うまい話には穽(おとしあな)がある」などと使われます。
2問目はこの漢字!「為来り」
「為来り」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(なりくり)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「為来り」読み方のヒントは?
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇り」となります。
ある名詞で、地方によっては今でも守られているかもしれませんが、最近では耳にすること自体かなり少なくなった言葉かなと思います。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「為来り」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「し」です。
似たような言葉としては「ならわし」があります。
昔からの決まりごと、みたいな意味ですね。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「為来り」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しきたり」
です!
「為来り(しきたり)」とは、長い間続けられてきた慣習・習慣・風習を指す言葉です。
特に地方や職業などに先祖代々伝わる儀式や行事といった、形式ばった決まり事を指すイメージが強いかもしれません。
日本には多くの「しきたり」があり、その最たる例がいわゆる冠婚葬祭でしょう。
結婚式やお葬式はこうしなければならない、といったしきたりが、今もなお残っているところは少なくないと思われます。
他にもお祭りや、お盆・正月などのイベント、伝統芸能や武道といった分野でもしきたりが多く存在しています。
一見すると意味の分からないしきたりも、なぜ生まれたか背景を考えたり知ることで、ずっと理解が深まるかもしれません。
最後はこの漢字!「洒洒落落」
「洒洒落落」の読み方をごぞんじでしょうか?
「洒」が「酒」と似ているため、「しゅしゅらくらく」と読んでしまいそうですが、残念ながら違います。
「洒」という字の読み方を知っていたら分かるかもしれませんが、漢字検定1級レベルの難問です。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「洒洒落落」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇〇」の8文字です
- 物事にこだわらないさっぱりした性格や性質のこと
- 彼女は嫉妬心などを持たない洒洒楽楽とした性格だ
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「洒洒落落」の読み方!正解は!?
正解は「しゃしゃらくらく」です!
「洒洒落落(しゃしゃらくらく)」は日常的に使わない言葉なので、かなり難しかったかもしれませんね。
ヒントでも示したように、「洒洒落落」とは物事にこだわらないさっぱりとした性格や振る舞いを示す言葉です。
書き言葉としては用いられますが、日常で使う機会は滅多にありません。
この機会に覚えておいて、文章を書く際に上手に使いこなしてみてくださいね。