本日の難読漢字クイズは…
「倆」「墅」「咤ち」。
漢字マスターを目指しましょう!
目次
1個目の漢字はこれ!「倆」
「倆」を何と読みますか?
ちょっと意外な読み方ですよ。
早速ヒントを見てみましょう!
「倆」の読み方のヒントは?
1.「倆」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「倆」の類義語には、「巧手」「スキル」「手練」「手腕」などがあります。
3.「倆」をイタリア語にすると「abilità」、ドイツ語では「Fähigkeit」になります。
4.「ぜひ!その倆を披露してください!」のように使います。
正解は…
正解は「うでまえ」でした!
「倆」とは、巧みに物事をなしうる能力、その技術、スキル、テクニック、手並み、技量。
一般的には「腕前」と書きますね!
料理、日曜大工、演奏、経営など、幅広い分野で用いられる言葉です。
「倆」を自称することは少なく、人に言われることが多いでしょう。
「倆」は、すでに他人に披露できるだけの自信や誇りがあることを前提としたポジティブなワード。
したがって、「倆を磨く」とは言わず「腕を磨く」、「倆を上げている」ではなく「スキルを上げている」となります。
「倆」の音読みは「リョウ」、訓読みは「うでまえ」、漢検1級、10画の漢字です。
「倆」には「たくみ」という意味もあります。
2個目の漢字はこれ!「墅」
次の問題は…「墅」です!
この漢字を見たことはありますか?
「野」に似ていますが…
「墅」の読み方のヒントは?
1.「墅」をひらがなにすると、5文字になります。
2.「墅」を所有している人が羨ましいです。
3.「墅にこの冬のじゃがいもと玉葱を運ぼう」のように使います。
正解は…
正解は「しもやしき」でした!
「墅」とは、収穫物を入れて置くために田畑に建てた小屋、納屋、休憩用の小さな家。または保養目的で建てた別荘。
同じ読み方で「下屋敷」がありますが、こちらは主に江戸時代の予備邸、保管庫を指します。
「墅」は所有者を特定しませんが、「下屋敷」は大名や武士が所有者として書かれます。
「墅」の音読みは「ショ」「ジョ」「ヤ」、訓読みは「しもやしき」「なや」、漢検1級、14画の漢字。
ただし、うえの、おおの、なかのなど、苗字に使う「墅」は「の」と読みます。人名漢字ではないので、名付けには使えません。
文学作品にみる「墅」
『知友某氏が向島の別墅(べっしょ)に居を定め』永井荷風「下谷叢話」より引用
『生前に建てた庄内川近くの別墅(やしき)へ、』国枝史郎「怪しの者」より引用
3個目の漢字はこれ!「咤ち」
最後の問題は…「咤ち」!
「叱咤激励」の「咤」ですね。
人前では、しない方がいいことです!
「咤ち」の読み方のヒントは?
1.「咤ち」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「咤ち」と関連する日本語には、「渋顔」「眉をひそめる」「しびれを切らす」などがあります。
3.「気が付くと、つい咤ちをしていた」のように使います。
正解は…
正解は「したうち」でした!
「咤ち」とは、舌打ちのこと。舌を上あごに密着させ、急激に離して音をたてる仕草を指します。
自分の思い通りにならないとき、イライラした際にしますね。また、美味しいものを食べたときにもしますが、その場合は「舌鼓(したづつみ)」を使うケースが多いでしょう。
「咤ち」の音読みは「タ・ト・ツ・タク」、訓読みは「咤ち(したうち)」「咤る(しかる)」、漢検1級、9画の漢字です。
「咤ち」という漢字には、大声で叱るという意味があります。
「咤」を使った熟語
叱咤激励(しったげきれい):大声で励まして元気付けること
唖咤(あた):人の声の騒がしいさま。または可愛らしい鳥の鳴き声
咄嗟叱咤(とっさしった):大きな声で叫びながら叱り付けること
咤食(たしょく):舌打ちしながら食べること
機会があったらぜひ使ってみてください!