漢字読み講座

【難読漢字】「彼此」の「かれこれ」以外の読み方は?意外な言葉の元になっています!

「彼此」の読み方をご存じですか?

漢字をそのまま読むと「かれこれ」になります。実際そのような読み方もありますが、他にも音読みを使った読み方があります。

いったい何と読むのでしょうか?

「彼此」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○し」の2文字
  2. 音読みです
  3. 対義語で作られた熟語になります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「彼此」の読み方、正解は・・・


正解は

「ひし」

です!

「彼」は「彼方」にもあるように遠くのものや第三者をさす漢字で、「此」は逆に「ここ」のように近くの事物をさす漢字になります。

「彼此」は「あれとこれ」「だれやかれや」というような意味を持つ言葉になります。

「我他彼此」

たてつけが悪い扉や家具のきしむ音を「がたぴしと音がする」と言うことがあります。

実はこの「がたぴし」は「我他彼此(がたひし、がたぴし)」という仏教用語から来ている言葉です。

自分と他人、あれやこれが対立衝突して、決着しない様子をあらわしています。たてつけの悪さを、様々なものの争いやすれ違いになぞらえて使っているのですね。様々なことを円滑に進めるためには多くの葛藤があるということを考えさせられます。

意外な使い方がある「彼此」の読み方を是非覚えておいてくださいね。

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。