「巌頭」の読み方をご存じですか?
「巌」という漢字は「厳」という字に似ているので「げんとう」と読みたくなりますが、実は違う漢字です。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「巌頭」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○んとう」の4文字
- 音読みです
- 「巌」という漢字で有名なのは「巌窟王」です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「巌頭」の読み方、正解は・・・
正解は
「がんとう」
です!
「巌」は「いわ」「けわしい」「がけ」などの意味を持つ漢字で、「頭」はここでは「物の上端」という意味になります。
「巌頭」は「高く突き出た岩の上」「岩の突端」という意味になります。この場合は「岩頭」と書いても同じ読み方、意味になります。
「巌頭之感」
「巌頭」という言葉で有名なのは、夏目漱石の教え子、藤村操が1903年に遺書として残した言葉「巌頭之感」です。
旧制第一高等学校(東京大学教養学部の前身)の2年生、将来有望と思われていた若者の遺書は、当時大きな話題になったと言われています。
教師として直前にやり取りをしていた夏目漱石にも与えた影響は大きく『吾輩は猫である』には「巌頭の吟」、『草枕』には「かの青年」「藤村子」など、彼のことに触れた言葉が出てくるほどです。
ちょっと難しい言葉ですが「巌頭」の読み方を是非覚えておいてくださいね。