「巽位」の読み方をご存じですか?
「位」は「位置」などの言葉でよく使われますが、「巽」はあまり見かけません。
いったい何と読むのでしょうか?
「巽位」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○い」の3文字
- 音読みです
- 「巽」は「辰巳」と同じ意味になります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「巽位」の読み方、正解は・・・
正解は
「そんい」
です!
「巽」という漢字は「たつみ」という訓読みを持ち、南東の方角をあらわしています。ヒントに出した通り、「たつみ」は「辰巳」とも書きます。
「巽位」は「たつみの方角」という意味で、「巽」と同じく南東の方角という意味です。
「巽」と「辰巳」
「たつみ」という言葉は、干支が方位をあらわすためにも使われていたことに由来しています。方角を12等分し、北から東回り(時計回り)に子、丑、寅・・・とつけていましたが、それでは北東、東南、南西、西北が表現できませんでした。
日本では以下のように名付けました。
- 北東・・・「丑」と「寅」の間で「丑寅(うしとら)」
- 東南・・・「辰」と「巳」の間で「辰巳(たつみ)」
- 南西・・・「未」と「申」の間で「未申(ひつじさる)」
- 西北・・・「戌」と「亥」の間で「戌亥(いぬい)」
一方、中国では易の八卦(はっけ)に基づき、8つの方位を設定しました。北東は「艮(ごん)」、東南は「巽(そん)」、南西は「坤(こん)」、西北は「乾(けん)」と名付けられたのです。同じ方角をあらわしている言葉に対して、日本は訓読みをつけました。
「巽」の訓読みが「たつみ」であるのと同様、「艮」は「うしとら」、「坤」は「ひつじさる」、「乾」は「いぬい」という訓読みになったのです。
方角をあらわすための言葉がたくさんあって難しいですが、「巽位」の読み方を是非覚えておいてくださいね。