今日の難読漢字は
「戎器」
「巽位」
「攻める」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「戎器」!
「戎器」の読み方をご存じですか?
「器」は「容器」などに使われる漢字ですが、「戎」という漢字は「戒」に似ていますが別の漢字です。
いったい何と読むのでしょうか?
「戎器」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○うき」の4文字
- 音読みです
- 「戎具」という類似語があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「戎器」の読み方、正解は・・・
正解は
「じゅうき」
です!
「戎」という漢字は「兵士」「戦争」などの意味があり、「器」はここでは「道具」という意味として使っています。
「戎器」は「戦争に使用する武器や兵器」という意味の言葉です。「戎具」という言葉も同じような意味で使われています。
「銃器」との違い
「じゅうき」という発音と意味を考えると「銃器」という漢字を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。似たような意味にも見えますが、どのような違いがあるのでしょうか。
「銃器」は字の通り「銃」と呼ばれるものをさす言葉なので、戦争に使用する武器としては範囲が「戎器」より狭くなります。例えば刀剣は戎器だが銃器ではないということです。
似たような意味の言葉も多くまぎらわしいですが「戎器」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、2問目は「巽位」!
「巽位」の読み方をご存じですか?
「位」は「位置」などの言葉でよく使われますが、「巽」はあまり見かけません。
いったい何と読むのでしょうか?
「巽位」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○い」の3文字
- 音読みです
- 「巽」は「辰巳」と同じ意味になります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「巽位」の読み方、正解は・・・
正解は
「そんい」
です!
「巽」という漢字は「たつみ」という訓読みを持ち、南東の方角をあらわしています。ヒントに出した通り、「たつみ」は「辰巳」とも書きます。
「巽位」は「たつみの方角」という意味で、「巽」と同じく南東の方角という意味です。
「巽」と「辰巳」
「たつみ」という言葉は、干支が方位をあらわすためにも使われていたことに由来しています。方角を12等分し、北から東回り(時計回り)に子、丑、寅・・・とつけていましたが、それでは北東、東南、南西、西北が表現できませんでした。
日本では以下のように名付けました。
- 北東・・・「丑」と「寅」の間で「丑寅(うしとら)」
- 東南・・・「辰」と「巳」の間で「辰巳(たつみ)」
- 南西・・・「未」と「申」の間で「未申(ひつじさる)」
- 西北・・・「戌」と「亥」の間で「戌亥(いぬい)」
一方、中国では易の八卦(はっけ)に基づき、8つの方位を設定しました。北東は「艮(ごん)」、東南は「巽(そん)」、南西は「坤(こん)」、西北は「乾(けん)」と名付けられたのです。同じ方角をあらわしている言葉に対して、日本は訓読みをつけました。
「巽」の訓読みが「たつみ」であるのと同様、「艮」は「うしとら」、「坤」は「ひつじさる」、「乾」は「いぬい」という訓読みになったのです。
方角をあらわすための言葉がたくさんあって難しいですが、「巽位」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「攻める」!
「攻める」の読み方をご存じですか?
普通は「攻撃する」という意味の「せめる」と読むと思いますが、実は違う意味と読み方があるのです。
いったい何と読むのでしょうか?
「攻める」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「おさめる」の4文字
- 訓読みです
- 「専攻」という言葉の意味から読み方が想像できるかもしれません
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「攻める」の読み方、正解は・・・
正解は
「おさめる」
です!
「攻」という漢字には「せめる」「敵をうつ」以外に「まなぶ」「みがく」という意味があります。
「攻める」を「おさめる」と読む場合、「玉や金属をみがく」「学ぶ、つきつめて研究する」という意味になります。
「修める」との違い
「おさめる」という読み方で「学ぶ」という意味となると「修める」との違いが気になりますね。
「修める」も「学ぶ」という意味ですが、「学問を身につける」「心や行いを正しくする」というものであり、「攻める」のように深くつきつめて研究することとは少し違うニュアンスになります。同じ読み方であっても、漢字が違うと微妙な意味が異なるというのは面白いですね。
普段と違う読み方の「攻める」もこの機会に是非覚えてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は似たような読み方、意味の言葉がある問題を出してみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。