今回は「闖入」「牢」「迷迭香」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「闖入」
「闖入」の読み方をご存じでしょうか?
「闖」は「門がまえに馬」ですが「ばにゅう」と読むのはもちろん間違いですよ。
とはいえ、それなら何と読めばよいのやら…
あなたには正しい読み方がわかりますか?
「闖入」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- 無断で突然、どこかの場所に入り込むことです
- 「最近は闖入者が多くなっている」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「闖入」の読み方!正解は!?
正解は「ちんにゅう」です!
意味は、断りなく突然ある場所に入り込むことです。
似たような意味の言葉に「侵入(しんにゅう)」がありますが「侵入」は、領土や陣地を犯して入ってくるという意味。
対する「闖入」は、突然何の前触れもなく入ってくるということなので、少し意味合いが違いますね。
例文をあげると…
- コンビニにイノシシが闖入してきた
- 舞台に子供が闖入した
- 会議室の闖入者を防ぐ
以上のように使うことができます。
2問目はこの漢字!「牢」
「牢」を何と読みますか?
牢屋の「ロウ」ですが…
4文字でお答えください!
「牢」の読み方のヒントは?
1.「牢」と言えば…ヒツジやヤギのイメージ?
2.「牢」の類義語には「供犠」「捨て石」「スケープゴート」などがあります。
3.「秋になると山の神に牢を捧げる」のように使います。
4.「牢」をフランス語にすると「sacrifice」、ドイツ語では「opfern」になります。
正解は…
正解は「いけにえ」でした!
神への供物、神に捧げるものです。
一般的には「生贄」と書くことが多いですね。
「牢」の音読みは「ロウ」「ル」「リュウ」、訓読みは「いけにえ」「牢い(かたい)」「ひとや」、漢検準1級7画の漢字です。
「牢」は屋根の「うかんむり」と動物の「牛」の組み合わせ。
牛を飼う小屋をあらわす会意文字で、のちに罪人を閉じ込める牢屋を意味するようになりました。
西洋ではヒツジやヤギが「牢」になる話、日本では牛や馬を「牢」にする話が多く、日本書紀にも記されています。
西洋東洋問わず、昔は人間を「牢」にすることもありました。この場合、日本では「人身御供(ひとみごくう)」や「人柱(ひとばしら)」と呼ばれます。
心理学用語として使われる「スケープゴート」は、旧約聖書の「贖罪(しょくざい)のヤギ」が由来です。
最後はこの漢字!「迷迭香」
「迷迭香」を何と読みますか?
「めいてつこう」と読みたくなりそうですが…
早速ヒントを見てみましょう!
「迷迭香」の読み方のヒントは?
1.「迷迭香」をひらがなにすると、6文字になります。
2.コクのある甘い香りがします。
3.『さ、涙を乾かして、迷迭香を死骸に揷ましゃれ。』ウィリアム・シェイクスピア「ロミオとジュリエット」より引用
正解は…
正解は「まんねんろう」でした!
「迷迭香」とは、ローズマリーのことです。
花言葉は『私を思って・追憶・思い出・静かな力強さ』
ハーブとして有名ですね。
料理では肉料理の臭み消しによく使われます。
アロマとしては、記憶力や集中力を高める効果があるとされています。
「迷迭香・ローズマリー」は地中海沿岸地方原産のシソ科の低木。
ローズマリーの学名は「Rosmarinus」と書き、「Ros」はしずく、「marinus」は海の、と訳します。
海の近くに生えていることが多く、青紫の花がしずくのように見えることが名前の由来です。
「迷迭香」の語源は?
最後に「迷迭香」の語源について紹介します。
ひとつは、中国語の「迷迭香」が、そのまま和名になったという説。
もうひとつは、「常に香りがする」から万年香(まんねんこう)と呼ばれ、「こう」が「ろう」に転じたという説です。