今回は「厭世」「恕す」「慧眼」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「厭世」
「厭世」の読み方をご存じでしょうか?
「厭気(いやけ)」や「厭味(いやみ)」という読み方がありますが、「いやよ」と読むのはもちろん間違いです。
では一体なんと読めばよいのか…
あなたには正しい読み方がわかりますか?
「厭世」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 「世の中がいやになる」という意味です
- 最近の歌謡曲は厭世的な曲が多いね
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「厭世」の読み方!正解は!?
正解は「えんせい」です!
厭世とは「世の中や人生をいやなもの、無価値なものだと思う」ことをいいます。
厭世という言葉は、「厭世観」「厭世主義」「厭世的」「厭世家」などのように、接尾辞を伴って使う場合が多いでしょう。
以下は「厭世」を使った例文になります。
- 不景気が続き、厭世観を持つ人が増えている
- 厭世家の彼は何を言われても納得しないだろうね
- 時代背景を反映した、厭世的な絵画が増えていた
類語としては「悲観」「絶望」「失望」「嫌悪」などがあり、対義語は「楽観」です。
2問目はこの漢字!「恕す」
「恕す」の読み方をご存じですか?
「恕」は「怒」という漢字に似ているため「おこす」「どす」などと読みたくなりますが、そのような読み方ではありません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「恕す」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ゆ○す」の3文字
- 訓読みです
- 「怒」のイメージとはほぼ逆の意味になります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「恕す」の読み方、正解は・・・
正解は
「ゆるす」
です!
「怒」に似ているせいで怒っているように見えてしまいますが、むしろ「大目に見る」という意味あいが強い言葉です。
「ゆるす」という言葉には他にも漢字があてられていますが、それぞれニュアンスがちょっと違います。英語でも違う単語が当てはまります。
- 「許す(permit)」・・・許可する、認める
- 「赦す(excuse)」・・・罪や過ちを責めない、免除する
- 「恕す(forgive)」・・・相手を思いやって大目にみる
こう見ると「恕す」が最も「ゆるす」の度合いが高いように思います。でも「大目に見る」というのはなかなか簡単なことではないですよね。
生涯現役の医師として話題になり、105歳で亡くなった日野原重明さんが残された名言に
恕(ゆる)すのは相手のためではなく、自分のための行為なのです。恕せない心を持ち続けるのはしんどいこと。恕すことで、私たちは楽になれるのです。
というものがあります。自分を大事にするため、と思えば「恕す」という気持ちを持ちやすくなりますね。
この名言と一緒に「恕す」の読み方、是非覚えてくださいね。
最後はこの漢字!「慧眼」
「慧眼」と書いて、なんと読むか分かりますか?
彗星(すいせい)の「彗」に「心」と書く「慧」が読めたら、後は簡単に読めるかも。
もちろん(すいがん)でも(すいめ)でもありません。
さて、「慧眼」と書いてなんと読むでしょうか?
「慧眼」読み方のヒントは?
「慧眼」とは、物事の本質や裏面まで見抜ける、すぐれた洞察力。将来を見通す能力という意味です。
「慧眼」があればビジネスでも人生でも大活躍できますし、そもそも人の上に立とうと思う人に「慧眼」が無ければ誰も付いて行きませんよね。
人の言うままにあっちフラフラ、こっちフラフラではなく、自分で考えて見通しを立てる力が必要です。
人生経験が濃かったり、長くなると自然に「慧眼」が付くことも。
「慧眼」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「慧眼」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「けいがん」
です!
ちなみに仏教用語では「慧眼」と(えげん)とも読みます。
こちらも真理の平等を見抜く眼という意味なので、どちらで読んでも同じような意味になります。
ぜひ、覚えておきましょう。