「縹色」の読み方をご存じですか?
「色」という漢字が使われているので、色をあらわす言葉のようですが、「縹」という漢字はあまり見かけませんね。「標」という字に似ていて、音読みは「ひょうしき」ですが、訓読みではいったい何と読むのでしょうか?
「縹色」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「は○○いろ」の5文字
- 訓読みです
- 藍で染めた色のことをあらわしています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「縹色」の読み方、正解は・・・
正解は
「はなだいろ」
です!
「縹」は一文字だけでも「はなだいろ」と読むことのできる、薄い藍色をあらわす漢字です。元々は露草(ツユクサ)を染料として染めた色のことでしたが、すぐ水落ちしてしまったため藍染した色や、青色系統の一般的な名称として使われていたそうです。
4種類の縹色
縹色と呼ばれていた色には様々なものがありますが、平安時代には色が濃い順に4段階に分けられていました。
■深縹 (ふかきはなだ)
■中縹 (なかのはなだ)
■次縹 (つぎのはなだ)
■浅縹 (あさきはなだ)
平安時代においては「色」が階級や役職をあらわす重要な意味を持っていたため、色の役割やその色を出すための染料の作り方などが「延喜式」という法典に記されていたそうです。一般的に「縹色」と言った場合は「中縹」をあらわすことが多いです。
実はたくさんの色をあらわしている「縹色」の読み方を是非覚えておいてくださいね。