今回の難読漢字は「灰燼」「従容」「論駁」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「灰燼」
「灰燼」の読み方をご存じでしょうか?
「はいまま」と読んでしまった人は、残念ながら間違いです。
「燼」は「我儘(わがまま)」の「儘(まま)」に似ていますが、よく見ると「火へん」が付いていますよ。
「燼」は余り見かけない字ですよね…
さて、あなたには「灰燼」の正しい読み方がわかりますか?
「灰燼」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 灰や燃え殻のこと
- 「灰燼に帰す」という慣用句があります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「灰燼」の読み方!正解は!?
正解は「かいじん」です!
「灰燼(かいじん)」とは、灰や燃え殻、もしくは建物などが燃えて跡形もないこと。
ヒントに示した「灰燼に帰す」という言葉を耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。
「灰燼」という単語を単体で使うことはほとんどなく、大抵は「灰燼に帰す(燃えてしまって跡形もなくなる)」という慣用句として使われます。
「灰」は「全て燃えたあとに残るもの」、「燼」は「燃えさし、燃え残り」という意味です。
「灰燼」は、2つを重ねることでより意味を強調した言葉だといえるでしょう。
2問目はこの漢字!「従容」
「従容」の読み方をご存じでしょうか?
素直な人は「じゅうよう」と読んでしまったかも知れませんが、残念ながら間違いです。
日常会話で使われる言葉ではないため、この言葉自体を知らない人も多いかも知れません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「従容」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- ゆったりと落ち着いているさま
- 「従容とした振舞い」などといいます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「従容」の読み方!正解は!?
正解は「しょうよう」です!
「従容(しょうよう)」とは、ゆったりと落ち着いたさまや、危機に瀕している時も慌てて騒ぎ立てないこと。
「従」という字は、音読みではほとんどの場合「じゅう」または「しゅう」と読みます。
「合従(がっしょう)」「追従(ついしょう)」のように「しょう」と読む例もありますが、非常に珍しいためかなりの難読だといえるでしょう。
ちなみに「追従」は「ついじゅう」と読むことも可能で、読み方によって意味が多少違ってきます。
- 追従(ついしょう):人におべっかを言うこと
- 追従(ついじゅう):人について行く、言われるままに従うこと
「従容(しょうよう)」の読み方と一緒に、予備知識として覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「論駁」
「論駁」の読み方をご存じでしょうか?
「論」は「議論(ぎろん)」や「論理(ろんり)」などでお馴染みの字ですが、「駁」は見たこともない人が多いのでは?
「馬」という字が使われているので苦し紛れに「ろんば」と読んでしまったかも知れませんが、残念ながら間違い。
でも、意外と惜しいかも!?
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「論駁」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 相手の説に反対して論じ、攻撃すること
- 「論」は「ろん」と読んでOK
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「論駁」の読み方!正解は!?
正解は「ろんばく」です!
「論駁(ろんばく)」とは、議論において相手の説を誤りとして非難、攻撃することをいいます。
「駁」には「ただす、非難する」などの意味があるため、「論」と合わさることで「議論において非難する」という意味になるのですね。
下は「論駁」を用いた例文です。
- 私の説を論駁できる者はいないだろう
- はっきりとした科学的根拠があるので論駁は不可能です
- 教授の仮説に彼らは極力論駁を試みた