「詰る」
「つまる」と読んでしまったあなたは間違いではありません。けれども実際に使われるのは「詰まる」の方が一般的です。
他にも「詰める(つめる)」という読み方にも馴染みがありますね。
目次
「詰る」読み方のヒントは?
ヒントは、この読み方をする時は「詰られる」といった使い方もします。「非難して問いつめる様子」を表す言葉です。
類語としては
「責めたてる」
「文句を言う」などが挙げられます。
「詰る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「なじる」
です!
例えば
「彼女は彼の心変わりを詰った」
「その男は詰るような瞳でじっと見つめていた」
のように使います。
同じ「詰」の漢字を使った言葉で、相手を責め問いただす「詰問(きつもん)」という言葉があります。
似た意味の言葉ですが「詰問する」は「相手のミスや失敗を強く問い詰める時に使われ、「詰る」は「相手への不平不満をぶつけて非難する」といったニュアンスで使われることが多いといえます。
どちらもあまり体験したくない状況ですね。
「詰る」とはどういう意味?その由来と使い方の変遷
「詰る」は、日本語の動詞であり、複数の意味を持ちます。
その主な意味は、「行き詰まる」や「苦境に立たされる」といった感じで、進行や解決が困難になる状況を指します。
この言葉の由来は、室町時代にさかのぼります。当時、囲碁や将棋といったボードゲームで、相手の戦術に対抗できなくなったり、勝利が絶望的になったりすることを「詰む」と表現していました。
その後、この表現が転じて、様々な状況に対して使われるようになりました。
使い方は時代とともに変化しており、現代では主に困難な状況や問題に直面した際に使用されます。
例えば、仕事での難題に取り組んでいる人がうまく解決策を見つけられない場合や、人間関係でのトラブルに直面したときにも「詰っている」と表現されることがあります。
詰ると他の類似の言葉の違いは何?混同しやすい日本語表現の解説
「詰る」と似た言葉としては、「困る」「苦しむ」「行き詰まる」といった表現がありますが、それぞれに微妙なニュアンスの違いが存在します。
まず、「困る」は、予期しない出来事や問題に遭遇した際に使われ、少し軽い意味合いを持ちます。
一方、「苦しむ」は、物理的または精神的な苦痛を経験することを表し、より深い苦悩や辛さを伴います。「行き詰まる」は、「詰る」に近い意味を持ちながらも、何かしらの行動や決断が求められる状況を指します。
これらの言葉の違いを理解することで、適切な表現を選ぶことができます。
例えば、日常生活で小さなトラブルに遭遇した場合は「困る」、重大な問題に取り組んで困難を感じた場合は「詰る」と使い分けることができます。
詰るという言葉の起源はどこにある?歴史的背景と文化的な意味合い
「詰る」の起源は、室町時代の日本に遡ります。
当時、将棋や囲碁といったボードゲームが大変人気であり、その中での戦術や戦略の応酬が行われていました。
この中で、「詰む」という言葉は、自分の王将が相手に攻められ、逃げ場がなくなった状態を指しました。将棋や囲碁は戦争の模擬戦としても扱われ、勝敗にかかる緊迫感がありました。
その後、戦国時代や江戸時代に入ると、「詰る」の使い方が転じて、人々の日常生活や文化にも広まっていきました。
詰むことが戦術的な敗北や窮地を意味するだけでなく、人生の困難や苦境に直面する様子を表現する言葉としても使用されるようになりました。
詰るが持つ多様な意味と用法の一覧と具体的な例文
「詰る」は、さまざまな意味と用法を持つ言葉です。以下に一部の例を挙げます。
- 困難に直面する意味: 仕事のプロジェクトがうまく進まず、詰ってしまった。 試験の問題に詰まってしまって、解けなくなった。
- 解決策が見つからない状況を表す意味: この問題にはどうしても詰んでしまう。 詰った状態から抜け出す方法を模索している。
- 窮地や苦境に立たされる意味: 詰まった状況から脱出するために、懸命に努力している。 詰んだ状態でも希望を捨てずに前に進むことが大切だ。
これらの例文からも分かるように、「詰る」は様々な文脈で使用されます。
困難や問題に直面した時の感情や状況を表現するために使われることが多いですが、場合によっては軽いニュアンスで使われることもあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!