「時間的にはたっぷり寝ているはずなのに、頭がすっきりしない」というときは、 熟睡している時間が短すぎるのかもしれません。
眠りの質を左右するのは長く熟睡できているかにあり、短いと睡眠が浅い状態になるので改善が必要です。
目次
眠りの浅さを改善するカギは熟睡時間にある
眠りは心身の疲れを癒して体を整える役割があり、きちんと寝ていないと眠りが浅くなり体の疲労回復も半端な状態で終わります。
睡眠が浅い状態にならないようにするには、なるべく長く深い眠りを得るようにしなくてはなりません。
睡眠の種類にはレム・ノンレムがある
脳の動きにより眠りには種類があり、寝ていても脳が活動しているときはレム状態・ 体とともに脳も眠っているときはノンレム状態になります。
ノンレム状態が熟睡時間にあたるもので、この深い眠りが長いかで心身の疲労回復の度合に違いが出るのです。
正しい眠りのメカニズムとしては就寝後にノンレム状態に入って、次にレム状態になるという動きが寝ている間に交互に続きます。
ノンレム状態の時間が短くレム状態が長引いてしまうと、脳がよく眠れていないため睡眠が浅い状態で目覚めてしまいます。
熟睡できないのは日常生活の影響も
熟睡時間であるノンレム状態が短くなってしまうのは、起きている間の日常生活が影響している面があります。
次のような要素があると、レム状態の時間の方が長くなりやすいです。
- 仕事や人間関係などで精神的なストレスを感じている
- 食生活が不規則で栄養バランスが悪い
- 夜にコーヒーやアルコールを飲む習慣がある
- 寝る直前までパソコンやスマートフォンを使っている
ストレスや栄養バランスの乱れは脳の動きにも悪く、深く眠る状態に入りにくくします。
就寝前のカフェインやアルコールの摂取・デジタル機器の使用は、脳の神経を刺激で興奮させたり眠りに誘導するホルモンの生成を疎外する原因です。
睡眠が浅い状態を改善する重要なポイントとして、熟睡を妨げる日常生活の問題を解決しましょう。
睡眠を深くするために必要なこと
熟睡状態を長くするには先ほど解説した熟睡を妨げる日常生活の問題を解決することと、さらに寝室を眠りに良い環境に整えることもおすすめです。
寝室の状態がどうであるかで熟睡できずに睡眠の質が浅い状態を招く場合もあり、改善策の一つとして寝室に気を配ることも必要になります。
ぐっすり熟睡するには光が入らない暗い空間が向いているので、遮光カーテンなどを引いて寝室の中に外部の光が入らないようにしましょう。
光が当たる状態で就寝してしまうと、脳が「いまは昼間?」と誤解しやすくなります。
寝るときは部屋を真っ暗にすることを鉄則にすると、熟睡しやすい環境づくりができます。
眠りの状態を改善してさわやかな目覚めを
元気で1日を過ごすには、寝ている間に体の疲れがとれていなくてはなりません。
「眠っている時間は長いのに、朝の目覚めが良くない」と、睡眠が浅いことに悩んでいる人は日常生活と寝室環境の見直しをして熟睡できるように改善しましょう。
ノンレムの熟睡時間が長くなることによって、眠りも深くなって朝の目覚めがさわやかになります。