瞑想

瞑想で脳に起こる変化とは!?3つのポジティブな効果について解説!

みね
みね
こんにちは、休養メディア「DO-GEN」編集部のみねです。

  • 瞑想を行うと脳にどんな変化があるの?
  • 瞑想で脳にどんな影響を与えるの?
  • 本当に変化が起こるの?

 

上記のような疑問に答えます。

結論から言えば、瞑想を積極的に行うことで脳には大きな変化が起こります。

さらに、その変化は多くはポジティブな変化をもたらすものばかりです。

瞑想はまだまだスピリチュアルなものと考えられていることも多いですが、実際には脳科学の分野で研究は進められており、科学的に多くの効果が認められています。

しかも、中には瞑想を初めて5日で脳にポジティブな変化が訪れたとされる研究結果も出てきています。

そこで本記事では、瞑想を行うことで脳にどんな変化が訪れるのかというところから、瞑想が脳に与えるポジティブな変化までを解説します。

ぜひ、瞑想にポジティブなイメージを抱いていただければ幸いです。

瞑想による脳の変化

瞑想によって脳はどのような変化になっていくのでしょう?

結論を言えば、瞑想を行うことで自分自身の力によって脳を変化させていきます。

その変化には「ガンマ波」と呼ばれる脳に出る信号が関係しています。

ガンマ波とは?

ガンマ波とは”集中力”や”記憶力”と深く関わりのある脳波です。

瞑想を行なっていると、このガンマ波が多く出るようになっていきます。

ある研究データでは瞑想を行なっている人の脳波を確認すると、瞑想によって集中力を高めている時に最もガンマ波が強かったという結果が出ています。

さらに別の研究データでは、6万2000時間以上も瞑想を行ってきた人の脳波を調べると、瞑想中だけでなく、日常でも一般人よりも強いガンマ波が出ていたとしています。

加えて、ガンマ波は一説によると「幸福を感じる時が最も強い波長が出る」ともされており、幸福感との関係も考えられています。

そのため、ガンマ波という脳波は脳がポジティブな思考になっている際に強く反応する脳波だと言えます。

チベット修行僧の脳の変化

瞑想によって脳がどのように変化しているかを示す研究がされています。

その研究データはチベット修行僧を対象としたものです。

研究対象となったチベット修行僧は1日約10時間・3年間で1万〜5万時間の瞑想を行なっていた修行僧でした。

研究の結果は下記の通りでした。

  • ガンマ波の活動量が瞑想に費やした時間の長さに比例して増加している
  • 脳の構造が変わり、前頭前野の皮質が厚くなっていた

 

ガンマ波は先述した通り、”集中力”や”記憶力”と深く関わりのある脳波です。

ガンマ波の活動量が増加しているということは、瞑想を行うことで集中力が向上していたということです。

瞑想を行なったことで集中力が向上したことが上記の研究結果から明らかになりました。

また、上記のチベットの修行僧の他に「一日20分の瞑想を始めて3週間」という修行僧のガンマ波を計測しても、一般人よりも多くのガンマ波を発生させて、脳が活発に動いていたことが明らかになっています。

 

さらに、脳の前頭前野の皮質が厚くなっていたことも判明しました。

前頭前野は脳の中で思考・記憶・感情のコントロール・ワーキングメモリなどを司る大脳の部分で脳の最高中枢と呼ばれています。

この前頭前野が厚くなっていると、脳の処理速度が上がり仕事のミスが減る、効率が良くなるとされています。

また、感情のコントロールも行えるようになるため、穏やかな心を持つことができるようになります。

チベット修行僧の研究の結果から、瞑想は脳に大きなポジティブな変化を与えていることがわかったのです。

瞑想は脳のどこに影響を与えるのか?

  • 前頭葉
  • 頭頂葉
  • 視床
  • 網様体

それでは、瞑想は脳のどの部分に影響を与えているのかを解説していきます。

fMRIスキャンと呼ばれる、脳の活動を見ていく研究結果から、上記の4つの部分について脳にどのような変化があったのかを見ていきます。

①前頭葉

『前頭葉』は脳の中で論理的思考や理性、やる気、感情などを司る部分で、脳の中で最も進化している部分とも言われています。

そのため、常に働いている部分でもありますが、瞑想中ではこの前頭葉の活動が止まっています。

②頭頂葉

『頭頂葉』は感覚を司る部分で、手や足、肌で感じたものなどを処理する部分です。

例えば、「箱の中身はなんだろうな?」というゲームで、箱の中身を見ずに手を入れて何が入っているかを当てる時にはこの頭頂葉という部分が活発に動いています。

瞑想では目を閉じて、集中することが多いため、瞑想中はこの頭頂葉の活動が緩やかになることがわかっています。

③視床

『視床』は脳の最深部にあり感じた感覚を他の場所に伝達する役割を持っています。

そのため、あなたが感じた感覚の全てがこの視床に集められているので、日常的に活発に動いている部分です。

視床は瞑想を行うと、頭頂葉と同様に活動が緩やかになることがわかっています。

④網様体

『網様体』は呼吸や心拍数、血圧を調整する役割を持っているため、この部分が傷つけられると命の危機になるとされている場所です。

そのため、外部からの刺激が入ると網様体は身体を守るために警戒するように指令を出します。

刺激に関して、敏感に感じ取る場所ですが瞑想を行うことで活動は緩やかになっていきます。

瞑想が脳に与えるポジティブな効果

  1. 脳が衰えにくくなる
  2. 脳を休ませる
  3. 脳を活性化させる

最後に瞑想が脳に与えるポジティブな効果について解説します。

ポジティブな効果は主に上記の3つです。それぞれ解説していきます。

①脳が衰えにくくなる

瞑想を行うと脳が衰えにくくなる効果があります。

この効果には灰白質という脳の部分が関係しています。

灰白質とは神経細胞が集合している場所で、スキルの習得や記憶、自己認知、おもいやりなど、人間の機能に関係している部分です。

年齢を重ねていくにつれて萎縮していくことが研究からわかっています。

瞑想を行うことによって脳が衰えにくくなるという裏付けがカリフォルニア大学が2015年に行なった研究から明らかになっています。

20代〜70代までの男女を集めて、瞑想を行なっているグループと全く瞑想を行なっていないグループに50名ずつ分けてMRIを行なったところ、どの年代でも瞑想を行なっているグループに属していた人の方が、灰白質が多く残っていたという結果でした。

この結果は、瞑想を行なっているグループの方が脳に良い影響ももたらしているというものでした。

日頃から瞑想を継続的に行うことによって、脳の衰えを防ぐことができます。

②脳を休ませる

脳は起きている時も寝ている時も四六時中活動している部分です。

瞑想を行うと働いている脳を休ませることができます。

なぜなら、瞑想を行うことでGABA(ギャバ)と呼ばれる脳を静かに休ませる物質が分泌されるからです。

GABAは抑制の物質とされていて、ストレスを緩和させたり、神経を落ち着かせたりする性質があります。

 

さらに、人間の脳は「過去や未来」のことを考えることができるため、不安に晒されやすいとされています。

なぜなら、人間が考える8割がネガティブなこととされているからです。

こうした、過去や未来のことを考えたりしている時に脳内で働いているのが「デフォルト・モード・ネットワーク」(DMN)と呼ばれている機能です。

DMNは人間が何かを感じたり、考えたりすると、脳の領域間にネットワークを形成して一緒に動かすというものです。

DMNが機能しているおかげで人間は過去や未来のことを考えることができるとされています。

しかし、過剰にDMNが機能してしまうと、人は不安に囚われてしまうことが多くなってくることがわかってきました。

なぜなら、DMNと感情や記憶に関わる領域が過剰に結びついてしまうからです。

さらに、DMNは脳のエネルギー消費の6〜8割を担っているとされているので、脳疲労の原因となっています。

しかし、瞑想を行うと感情や記憶に関わる領域とDMNのネットワークが減少することが京都大学の研究から明らかになっています。

そのため、ネガティブなことを考えることが少なくなり、脳を休ませることに繋がっていきます。

最近、疲れているなと感じたら瞑想を積極的に行うのが良いでしょう。

③脳を活性化させる

先述した通り、瞑想を行うと前頭前野の皮質が厚くなり、脳の処理速度が上がります。

前頭前野が厚くなる理由は瞑想を行うことで、集中力が上がり脳が活性化するからだと考えられています。

集中力だけでなく、脳が活性化することで注意力や記憶力も向上することがわかっています。

 

さらに脳が活性化し、前頭前野が厚くなるとポジティブな思考に変化していくため、必然的にメンタル面が改善され、免疫力の向上にも繋がるとされています。

脳が活性化し、集中力が増せば仕事でのミスも減りパフォーマンスが向上することが期待できます。勉強で言えば、記憶力の向上するので成績アップに繋がります。

瞑想を行うと、脳が活性化させ、日々の暮らしを前向きに取り組むことができます。

瞑想と脳の関係についてまとめ

瞑想と脳の関係
  • 瞑想による脳の変化はポジティブになる
  • 瞑想を行なっていたチベット修行僧は一般人よりも脳の活動が活発である
  • 瞑想が脳に与える箇所(前頭葉・頭頂葉・視床・網様体)
  • 瞑想によって脳が衰えにくくなる
  • 瞑想によって脳を休ませる
  • 瞑想によって脳を活性化させる

本記事をまとめると上記の通りです。

瞑想は脳に多くのポジティブな効果をもたらすことがわかったかと思います。

あなたが今、ネガティブになっていたりモヤモヤしていたら、それは脳の影響です。

そのため、瞑想を行なって脳をポジティブに活発にしてみてください。

まずは、1日5分からでも続けていくと効果は出てきます。

 

瞑想はスピリチュアルなものではなく、科学的に良いとされるという研究が多く出てきています。

ぜひ、日常に瞑想を取り入れてみてください。