睡眠の質を上げる

夏こそ温めて!安眠の秘訣は温度にあり!

サムネイル

日に日に蒸し暑さが増してきており、テレビでも「暑い時は無理せずエアコンを使って寝ましょう」と勧める気候になってきました。しかし就寝時の設定を間違えると冷えすぎて逆に眠れないなんてことも…夏場の快適な眠り方を今回はまとめます!

■就寝に適した温度・湿度とは?

夏には夏の過ごし方が必要

そもそも夏が近づくにつれどんどん寝づらくなっていくのはなぜか?というと、湿度や温度が安眠に適した環境から離れていくから。しかし「室温●℃・湿度●%がいい」と言い切れないのは、季節ごとに寝具やパジャマなどの環境が異なるから

27~28度くらいの設定がベスト…と思っても、Tシャツ・短パン・毛布一枚で寝る夏場と、温かいパジャマと羽毛布団で眠る冬場では全然環境が違います。「その時の就寝環境で快適なのは何℃か?」を考えて設定することが大切なのです。

■夏は28℃がベストなのか?

28℃の由来は「大人の事情」

前提を踏まえたうえで、これから来る夏場に快適な設定はなにか。ある程度「大人」の方であれば、夏の空調設定に「28℃がおすすめ」と環境省が進めていた設定温度が思い浮かぶ方も少なくないはずです。

しかしこの温度設定は平成17年度にクールビズ制度が始まる際に目安として設定されたもので、当時施工にあたり参考にされた「建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令」「労働安全衛生法の事務所衛生基準規則」において、エアコン設備を設けている事業者に対して室温が17℃~28℃になるよう求められたことから、上限温度である28℃だけが独り歩きした形なのです。

28℃にエアコンを設定しても体感温度・湿度は28℃を上回るので、実際はもう少し下げる必要があるのです。

■夏は温度よりも湿度設定が大事!

除湿を適度に使いましょう

これらを踏まえると26℃くらいに設定すれば快適に眠れる…と思いますが、室内環境によっては暑く感じることもあるでしょう。そこでうっかり薄着にしすぎたり掛布団を使わずに眠る、ギンギンに部屋を冷やしてしまい、結果的に身体は冷たいのに眠りが浅いなんてことも。。。

そういう時は湿度を確認してみてください。湿度40~60%程度が就寝環境的には適切とされており前述のように冷やしすぎても眠れない時こそ、適切な湿度にすることで安眠に近づけるのです。

■室温ヨシ。湿度ヨシ。最後は寝床内気候!

猫が潜り込むような家だとまた設定が難しいかも。。。

エアコンを用いた室温・湿度の設定ができたら、安眠に向けて最後に気にするのは寝床内気候です。横になった際に体と寝具の間にできる空間の温度・湿度を捉えた言葉で温度は33℃±1℃、湿度は50%±5%が快適とされています。

汗を吸い乾燥させてくれる素材のパジャマを着ればこの環境が守れますが厚手のTシャツなど汗は吸うけど乾きが悪い素材を着て寝てしまうと、それが理由で起きてしまうこともあるでしょう。

夏こそ冷やし過ぎない温度・湿度に設定すること、そして適切な寝床内気候を保てる寝具でむしろ体を温めること。これこそが夏場の安眠の秘訣なのです。

■まとめ

筆者は若いころ、暑い時は薄着で寝ればいいだろうと裸に近い状態で寝てはおなかを冷やしていました。大人になり安眠で元気に働くエネルギーを求めるほうが効率が良いと気付いてからは、良い寝具と環境で眠ることを心がけています。「冷やし過ぎない」をこの夏はテーマに、取り組んでみてください!

ABOUT ME
utanpapa
パフォーマー・俳優としても活動しつつ、イベント企画・運営事務所代表を務めています。新しい事が好きなのでコロナ禍をきっかけに デザイナー、カメラマン、映像編集者、ライターとしても一気に活動を開始し珍しい体験の数々を文章に綴っています。